今日(14日・金)はこれから名古屋に発つのだが、沖縄県が提案していた公文書開示費用増額案が、沖縄平和市民連絡会の取組によって撤回されたことを報告したい。
私は3月29日、このブログで次のように訴えた(平和市民連絡会の要請書は下のブログを参照されたい)。
2019.3.29 のブログ「沖縄県の公文書開示費用の増額案を批判する」
「沖縄県が、公文書開示の際の写しの交付料金の増額を打ち出した。平和市民連絡会は、3月27日、知事に要請書を提出した。
今までCD-Rで開示文書をもらった場合は、CD-Rの実費(100円程度)だけだったが、A4の紙に換算し、紙1枚当たり10円の価格をさらに徴収するというのだ。CD-Rでもらう場合は量が多い場合なので、かなりの増額となる。
国はこのような価格設定だが、全国47都道府県でこのような価格設定をしているのはわずか3県でしかない。今では、CD-Rにスキャンするのは機械で一瞬にできる。条例の趣旨では、「写しの作成に要する複写料」を徴収することとなっているのだから、県が提案している価格設定は条例に違反する疑いが強い。
そして何よりも、情報公開制度は、「県民の知る権利」を尊重するものとしてある。費用が高額となることにより公開請求に躊躇する人も出てくるであろう。
玉城県政がこのような情報公開制度の趣旨に逆行するようなことをしてはならない。」
平和市民連絡会としてこの要請書を提出し、当局との交渉を申し入れていたのだが、先日、所管の行政情報センター所長から、「値上げ案は撤回します」という連絡が入った。
平和市民連絡会の取組の大きな成果であるが、いったん明らかにした値上げ案を撤回した県の英断を評価したい。