8月30日(土)、シュワブの浜で続けられている小型スパッド台船による海底ボーリング調査を阻止するため、カヌー隊の総力をあげた行動が取り組まれた。
午前8時、汀間漁港を勝丸で出港。4隻の船団で辺野古漁港に向かった。10時頃から行動開始の予定だったが、午前中は突然の雷雨のため、しばらく待機を強いられた。
午前11時半、黒い雲も通りすぎた。いよいよ行動開始。辺野古の浜から20数隻のカヌーが出ていく。2人乗りのカヌーが多く、総勢で40人近い。浜には大勢の支援者が駆けつけ、「カヌー隊、頑張れ!」と声援を送ってくれる。
カヌーは、シュワブの浜に設置されたフロートに沿って沖合に出ていく。そして、フロートに沿って分散して態勢を固めた後、いっせいにフロートの中に飛び込んでいった。何隻かのカヌーもフロートを超え、小型スパッド台船に向かっていく。
10隻近いゴムボートから大勢の「海猿」たちが海に飛び込んだ。そして、中に入ったカヌーを追いかけて転覆させ、泳いでいるメンバーらを次々と捕まえていく。結局、20名のカヌー隊メンバーらが海保のゴムボートに引き上げられ拘束されてしまった。
船から海保のゴムボートに近づき、マイクで「海保の職員! 暴力行為は許さない!」「拘束する理由は何か? 法的根拠を示せ!」と迫った。しかし、海保は「フロート内は危険ですので、安全指導です」としか答えられない。
政府は、7月初めに「臨時制限区域」を決定し、少しでも入ると刑特法で逮捕だと脅していた。しかし、このように大量のメンバーがフロート内に入っても、「安全指導」と繰り返すだけだ。もう、「臨時制限区域」など吹っ飛んでしまっており、刑特法の適用などすっかり不可能になってしまった。これも、一歩一歩、取組を強化させてきたカヌー隊の大きな成果だろう。
(「拘束者を直ちに解放せよ!」 海保の責任者に抗議する山城博治さん)
スパッド台船のすぐ近くまで迫ったメンバーやカヌーもあった。
(海保のゴムボートに拘束された2人を励ます)
安次富浩さんが来て、海保の責任者と交渉。拘束された20名は1時間ほどで解放された。水中で海保に捕まった際、思わず水を飲んでしまって気分の悪くなった人はいたが、それ以外には、ケガ人はいないようだ。昨日、先日、海保の暴力によって負傷したIさんが海保の職員を告訴したことにより、海保も手荒なことはできなくなったのだろう。