(小型スパッド台船の前で海保の過剰規制に抗議)
9月13日(土)、早朝から辺野古へ。午前8時前に汀間漁港を5隻の船団で出港。私は今日も平和丸2号を担当。辺野古漁港でいったん降り、座り込みテントでカヌー隊の出発を待つ。
午前11時、シュワブのメインゲートで抗議行動を続けていた人たちが辺野古の浜に降りてきた。皆で、カヌー隊の激励会。30隻ほどのカヌーが並び壮観だ。
カヌー隊は、辺野古の浜近くの小型スパッド台船を目指して出ていった。海上保安庁のゴムボートが10数隻、待ち構えている。
いつもは、フロートまでは行けたのに、今日は、その手前の黄色いブイのところから中に入れようとしない。また、昨日は、大浦湾の浮桟橋近くで抗議行動を行ったが、その際、海保は「浜から50m以内には入るな」としてカヌー隊を拘束した。毎日、規制の場所とその理由が変わる。
ふと気がつくと、もうカヌー隊の拘束が始まった。すぐに船をまわして拘束されているゴムボートに近づき、「そこは黄色いブイの外だ! 拘束する理由を説明せよ! ただちに解放せよ!」と抗議する。
ゴムボートに無理やり引き上げ、数人がかりで身体を押さえつける。
そのすぐ近くでも1名が拘束された。
左のゴムボートに、拘束されたカヌー隊のメンバーが乗せられている。
近くのカヌーが拘束され、ゴムボートに乗せられた。すぐに近づき、「皆さん、ケガはないですか?」と声をかける。突然、海保のゴムボートが近づいてきた。「その場所から出て行きなさい。」というので、「君たちが今までのように暴力をふるわないか、監視する必要がある。」と反論。海保は、「出ていかないのなら必要な措置を取ります。ただ今の時刻11時35分」とマイクでいいながら、ボートを寄せ、数名の職員が第2平和丸をつかんで離さない。そしてそのままゴムボートを高速で走らせ、沖のほうに連れていく。同乗していたメンバーらとともに抗議を続ける。現場からかなり離れたところでやっと解放された。
今度は、平和丸に海保の職員がら乗り込んだ。すぐにエンジンキーを取り上げる。平和丸はマスコミのために用意した船なので、ブイの中には入っていない。この拘束にも何の法的根拠もない。
気がつくと勝丸にも海保の職員らが乗り込んでいる。この船には、平和運動センターの山城博治議長がスピーカーを持って乗船し、海保の過剰規制に抗議をしていた。また、カヌー隊のリーダー・Kさんも乗っていた。乗り込んだ海保の職員たちは、すぐに山城さんとKさんのところに行き、2人を押さえつけだした。Kさんは海保に首を押さえられ、衝撃で後頭部を船のへりに強く打った。山城さんが持っていたハンドマイクが引きちぎられる。無断で蓋のカバーが開けられ、電池も抜き取られてしまった。
2人がいったい何をしたというのか! 船に乗っていた市民が何故、暴力を受けるのか? マイクで、埋立に反対しカヌー隊を激励する市民に対して、何故、海保がこのような暴力をふるうのか! とても許されない。
Kさんに襲い掛かる海保の保安官。(琉球新報 14.9.14)
(山城博治さんとKさんを押さえつける海保の職員ら)
午前中の行動では、結局、11名が拘束された。1時間ほどで全員が解放されたので、皆で遅い昼食。
大勢が拘束されたが、カヌー隊のメンバーは意気盛んだ。午後3時、今度は10数隻のカヌーで再度の抗議行動に出発。ところが、海保は、今度はブイから300mのところに規制線を張り、そこから中には入れようとしない。「午前中はブイから中に入るなということだった。それが、何故、ブイから300mなのか!」と抗議を続けるが、海保はいっさい答えようとしない。
すぐに3名が拘束されてしまう。1名は、カヌーから降りて海に立ったとたん、飛びこんできた海保に拘束された。「安全確保だ」というが、干潮時で海は浅く、何の危険もない。しかも、その場所は、海保がブイから300mという線から外だった。何の理由もなく、手当たり次第に拘束を続ける海保の過剰警備・暴力を許すわけにはいかない。