3月20日(月)、早朝から辺野古へ。Sさんと「平和丸」を担当。他には「勝丸」「美ら海」「ポセイドン(小型ゴムボート)」 の3隻、カヌーは15艇が海に出た。
汀間漁港を出るとすぐに海保のボートが近づき、我々の様子を監視する。今日は、いつもは臨時制限区域のブイに係留している警戒船が出ていないので海保のボートが我々を監視するために臨時制限区域の外まで出てきたようだ。
(辺野古崎付近で待機するカヌー隊)
昨日、クレーン船が航路入口の航路標識を撤去してしまった。この付近はリーフが続き、航路標識がないと危険極まりない。何故、防衛局に航路標識を撤去する権限があるのか? 汀間漁港に入る船の安全が全く無視されている。
今日の琉球新報によれば、「航路標識の鎖が擦り切れていることから修理のため一時的に撤去すると沖縄防衛局から名護漁協に説明があった」という。しかし防衛局が何故、航路標識を撤去できるのか? 航路標識法では、「航路標識の設置又は管理は海上保安庁が行う。但し、海上保安庁以外の者においても、その者が行う事業又は事務の用に供するため、国土交通省令の定めるところにより海上保安庁長官の許可を受けて、その者の費用で、航路標識を設置し、又は管理することができる。」とされている。どのような手続のもとに防衛局が航路標識を撤去したのだろうか?
昨日、新しく4隻の船が大浦湾に入った。汀間漁港を出てすぐに弾薬庫下に行き、これらの船の様子を見て回った。
大型の貨物船は第七新栄丸(徳島市)。何を積んでいるかは分からない。
大型ボーリング船(ポセイドン)に横付けした船から荷物がクレーンで運び込まれている。
昨日は、2隻のスパッド付クレーン台船も入ってきた。第18福丸(長崎・佐世保市)と第8瑞穂丸(鹿児島市)。何を目的とした船かは分からないが、昨年、深場のボーリング調査を行った船に似ている。
これらの船は、海底ボーリング調査か、あるいは海上作業ヤード横の固定式汚濁防止膜設置のために根固用袋材(栗石を入れた袋。1トン/個の根固用袋材が412個)やH型鋼等を海底に投下するためだろうか。あるいは、辺野古崎から大浦湾の海岸沿いに根固用袋材を投下して工事用仮設道路を造成するためかもしれない。
いずれにしろ、汚濁防止膜設置以外に、海上での新しい作業が始まる。今後の監視がますます必要になる。
今日は全く作業開始の動きがない。いつもは臨時制限区域のブイに止めている警戒船も全く出ていない。昨日の日曜日は現場の動きがあったようなので、今日は作業がないのかもしれない。
カヌーと船団で、辺野古崎周辺で午前10時頃まで監視を続けたが、天候が悪化してきたこともあり、今日の監視行動の撤退を決める。
(辺野古に戻るカヌー隊)