高江のヘリパッド工事に関連して、またとんでもない事実が発覚した。防衛局は、「環境影響評価書」の「検討図書」にあげていたモノレールの設置を中止し、ダンプトラックのための運搬道路を造成するとしたが、すでにその道路造成工事はほぼ終了しようとしているのだ。
16日の琉球新報は、この道路造成のために進んでいる国有林の伐採状況の写真を大きく掲載した。旧林道のN1地区の峠から少し南に下がったところから、旧林道とは別に新たな道路造成工事が始まっている。16日の時点では、まだ森林の伐採が行われているだけだったが、Aさんによると、すでにこれらの部分では砕石が敷設され、何百メートルもの道路造成がほぼ終わっているという。沖縄県への赤土等流出防止条例の手続きもしないままの違法工事だ。
写真・地図は琉球新報より
(上図の赤線部分が新たな工事用道路)
今までは、旧林道の整備工事を行っているだけだった。しかし、この新たな道路造成工事は、欝蒼としたやんばるの森林を切り開いて進められている。「環境影響評価図書」や「検討図書」でも全く触れていなかった道路工事であり、環境への深刻な影響が危惧される。
もはや一刻の猶予もできない、沖縄県は早急に現地に立入り、赤土等流出防止条例の手続きが終わるまでは道路造成工事を中止するよう強く指示しなければならない。