5月14日(水)、沖縄平和市民連絡会の車を運転、辺野古を経由して高江に行った。
(ヒナにエサを運ぶノグチゲラ。巣立ちも近い)
ヤンバルの森では、ちょうどノグチゲラが巣立ちの時期を迎えていた。この木では、先の日曜日に1羽のヒナが巣立ったが、残ったもう1羽のヒナに親鳥がせっせとエサを運んでいた。数日前からずっとカメラを据えて観察を続けているアキノさんの話では、もう明日にでも巣立つのではないかとのことだった。
それにしても県道のすぐ横でノグチゲラのヒナの巣立ちが見られるのだから、ヤンバルの森の貴重さを実感する。この森をヘリパッド建設で破壊させてはならない。
(ウロの中から時折ヒナが顔を出す)
ノグチゲラを観察していると腹に響く轟音が近づいてきた。あわててメインゲートに向かう。やはりオスプレイだった。
(オスプレイはメインゲートのすぐ後ろのヘリパッドで離発着訓練を繰り返していた。)
防衛局のヘリパッド工事も、3月~6月末までは、ノグチゲラ等の繁殖期ということで工事は中断することとなっている。しかし、その間でも凄まじい轟音をあげてオスプレイが飛び交う。何故、防衛局は米軍に対してこの時期はオスプレイの演習を中止するよう申し入れないのか。
(観光客の車も行きかう県道70号線のすぐ上を飛ぶオスプレイ。思わず頭を下げるような高さだ。)
その後もノグチゲラの観察を続けていたアキノさんによれば、オスプレイがノグチゲラの巣の近くを飛んだため、オスプレイが去っても約2時間ほどはヒナが顔を出さなかったという。影響はやはり深刻だ。
米軍がオスプレイの運用にあたって作成した『環境レビュー』(2012.4)を思い出す。そこでは、ノグチゲラへの影響について、「(ノグチゲラは)木の空洞に巣を作ることから、回転翼の乱気流により影響を受けることは物理的に可能性が低い。そのため、オスプレイの訓練によるノグチゲラの巣作りへの影響は最小限に留まるだろう。」(P198)と書かれている。なんというふざけた影響評価だろうか。
ヤンバルへの道はソウシジュが満開。道路には一面に黄色い花が散乱していた。
(朝は、辺野古の座り込みテントに寄った。)
<追記>
16日(金)の琉球新報にこのノグチゲラのことが掲載された。