チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<31日の辺野古>高波の大浦湾、海保の過剰規制によりとんでもない事故が発生した!

2017年10月31日 | 沖縄日記・辺野古

 10月31日(火)、台風も通り過ぎ、久しぶりの海上行動が行われた。私はNさんと「勝丸」を担当、他には「ブルーの船」、そして午後は「平和丸」も海に出た。カヌーは9隻。

 カヌーと抗議船は、一日中、台風のために撤去されていた辺野古崎や大浦湾の航路入口付近のフロート再設置作業の阻止行動を続けた。カヌーは何回も拘束され、「勝丸」にも海保が乗り込んできたが、防衛局の作業をかなり遅らせることができた。今夜は時間がないため、朝からの海上行動の状況は明日にでもまとめたい。ただ、今日は、海保のひどい規制によりとんでもない事故が発生したので、その点についてだけ報告する。

 午後、台風で避難していた台船等が沖合に見えたので、抗議船とカヌーは、大浦湾で阻止態勢に入った。風がますます強くなり、波も高くなっていた。カヌーは航路入口の航路標識を目指そうとしたが、7~8隻の海保のボートがカヌーの行く手を遮るため、カヌーはどんどん風下の長島に寄せられていく。長島の岸壁には大きな波が立ち上がり、危険極まりない。

 「勝丸」から海保に抗議を続けた。「カヌーの前を塞ぐな! 長島に打ちつけられて危険だろう!」と大声で叫ぶが、海保は規制を解こうとはしない。

 入ってくる台船の確認のため少し現場を離れた間に事故が起こった。気がつくと、長島の岩場に2隻のカヌーが打ちつけられている。大慌てで現場に戻った。1隻のカヌーが長島近くの高波に巻き込まれて転覆。それを助けにいったNさんも高波のために海に投げ出された。

 最初のカヌーメンバーは、海保のボートに引き上げられたが、Nさんはなんとか岩場に這い上がった。しばらくして2名の海保が海に飛び込み、その岩場に上がった。 

  なんとか岩場に這い上がったNさん。2名の海保も海に飛び込み現場に着いた。

 

                               (沸き上がる白波)

  現場は波が高く、海保のボートも近づけずNさんを救出できない。どうなることかと心配したが、やがて3人は崖を登りはじめた。Nさんも、ケガはしていないようで、良かった。まかり間違うと大変な事故になるところだった。

 崖は、途中からアダンの密集した林となり、3人はそれ以上、上には行けなくなってしまった。アダンの堅い葉には鋭い刺がついているのだ。彼らは仕方なく、また崖を降り始めた。海保のボートが「勝丸」に寄ってきた。「上から降りるルートを探すが、ダメな場合は海から救出する」という。

         (崖の上に這い上がった3人)

 

      (ロープを持って崖を降りる海保。右端にNさんたちの姿が見える) 

 それでもしばらくすると灯台の方から、ロープを持った海保が崖を降りてきた。そして3人に合流、Nさんもそのルートをたどって無事、灯台に着くことができた。

 高い波の中、2人のカヌーメンバーを救出した海保には素直に感謝したい。しかし、冒頭にも述べたように、この事故のそもそもの原因は、カヌーの行く手を遮り、長島の岩場の方に追いやった海保にある。その責任は明らかだ。

 今日も、海保は抗議船やカヌーを排除する時、「安全確保のために規制します」と言いながら、規制を続けた。しかし、今日の事故のように、海保には抗議船やカヌーの安全のことなど全く眼中にはない。強く抗議したい。

 

 

 

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