1月5日(月)から防衛局が作業を強行するのではないかという報道があったので、4日(日)から泊まり込みで辺野古に行った。
4日早朝、皆でお正月の間、陸揚げしていた船をチェックし、海に下ろす。私は、久しぶりに平和丸2号を担当した。この船は、エンジンが最も小さく、左右のバランスも悪いので皆に避けられているが、波に翻弄される気分が楽しく、私は気にいっている。昨年の8月、9月の攻防戦の頃はよくこの船に乗っていた。スピードは出ないが、けっこう小回りが効くものだから、ときには海保のゴムボートの間を擦りぬけることもできた。10月にエンジンを取り替え、それ以後、海に下ろすのは今日が始めてだ。
大浦湾をゆっくりと進む。真冬には珍しいような好天。風もなく、全くのベタ凪で海は見事に澄み切っている。大浦湾のかなり深いところでも、海底がくっきりと見える。平島の横のハマサンゴ群落の辺りを回遊。この大きさまで育つには300年以上ももかかっているという巨大なハマサンゴだ。すぐ横まで埋め立てられてしまえば、もう生きながらえることは難しい。
5日(月)は、平和丸を担当した。この船は定員は13名、抗議船の中では最も大きいので、もっぱら支援に来てくれた人たちの海案内に使われている。5日は、「島ぐるみ」のバスでやって来た若者たちに乗ってもらった。最近は若者たちが多く来てくれるようになっているのも嬉しいことだ。
(「不屈」に曳航されるカヌー隊)
5日(月)は、カヌー隊も2グループに別れて海に出た。辺野古崎の岩礁の間をすり抜け、「仮設桟橋」造成が予定されている箇所まで進む。この「仮設桟橋」は、「仮設」でも「桟橋」でもない。大型ダンプトラック5000台もの石材を海に投入して造成するもので、実質的な埋立の開始だ。翁長知事が、埋立承認の取り消しに向けた検証を進める前に、「もう埋立が始まった、今更取り消しても遅いぞ」と見せつけるためだろう。
(平和丸で若者たちの海案内)
(お正月の間も24時間で監視を続けていた防衛局のボート)
浮き桟橋が設置される海岸。浮き桟橋が設置されれば、カヌー隊や船団の抗議行動を排除するために大量の海上保安庁のゴムボートが係留される。ガードマンが海岸を歩いているだけで、今のところ事業再開の動きはない。
午後は、シュワブ基地ゲート前の抗議行動に参加。今年始めての抗議行動なので、バス2台でやってきた「島ぐるみ」の人たちを含め、200名ほどの人たちが集まり盛り上がった。