チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<4月17日の辺野古>防衛局、K9護岸基礎工の捨石投下作業に入れず---抗議船とカヌーで監視

2017年04月17日 | 沖縄日記・辺野古

 4月17日(月)。防衛局は今日から大浦湾の一番奥のK9護岸の基礎工となる捨石の投下作業を始めると報道されている。 いよいよ埋立本体工事着工かと緊張が高まる。

 Hさんと「美ら海」で大浦湾に出た。他には「平和丸」「勝丸」、そして小型ゴムボート「ポセイドン」。カヌーは14艇が瀬嵩の浜から漕ぎ出した。空はどんよりと曇り、風も強い。予報では昼頃からさらに風が上がり、雨も降り出すようだ。

 弾薬庫下でアンカーを打ち、キャンプ・シュワブのクバマでの捨石投下作業が始まらないか監視する。すでに海保のボートが数隻、フロートの外に出て我々を待ち構えていた。

 これらの写真で右側に見えるのがクバマ。ちょうどクレーンの場所がK9護岸の取付部だ。

 10数名の作業員が出てきたが、少し木杭を打っただけで本格的な作業には入らない。海保が数名、海岸に立って我々を監視しはじめた。何故、海保が陸域で業務が出来るのか?

 今日も作業員らはライフジャケットを着けている。

  午前10時頃、作業員も引き上げてしまった。船とカヌーで午前11時頃まで監視を続けたが、天候悪化の兆しもあったのでいったん瀬嵩の浜に引き上げて待機することとする。

 そもそもK9護岸は延長316mもあり、必要となる基礎捨石は 20,012㎥も必要だ。10トンダンプで5,200台にもなる。さらに砕石や岩ズリも 11,000 ㎥ (10トンダンプ 3,800台)搬入される。これらを合わせると、捨石・砕石・岩ズリだけで9000台ものダンプトラックが必要なのだ。1日に100台としても90日間、すなわち3ヶ月間、ぶっとおしでダンプトラックを入れなければならない。

 これだけ大量の石材を運び込むためには、まず、「工事用仮設道路①」(国道329号線の第2ゲート付近から高架で国道を渡り、大浦湾に降りる道路)や、「工事用仮設道路②」(そこから辺野古崎までの海岸部の道路)を完成させることが必要だ。今のままではほとんんど必要な石材を入れることは出来ず、最初、少しの捨石を海に投下したとしても工事はすぐに頓挫することは明らかだ。

 すなわち防衛局は、K9護岸造成のための準備がほとんど整っていないにもかかわらず、大浦湾に石材の投下が始まったことを見せつけ、県民の諦めを誘うことが狙いなのだ。

 

 他の船やカヌーは瀬嵩に戻ったが、「美ら海」には報道陣が乗っていたので、現場を一回りしようと航路入口に向かった。航路入口では、強い南風のため、進入防止用のチューブ状の大型フロートが北側に流れ、汚濁防止膜がフロートの外に出てしまっている。数隻の作業船が、汚濁防止膜をフロートの中に入れようとしているが、やがて2隻のタグボートが出てきてフロートを引っ張り始めた。この程度の風は珍しくない。同じことが繰り返されるが、いったいどうするつもりなのか?

 長島の間を抜け、辺野古側に入った。テトラポッド製作現場では、ミキサー車が横付けされ、生コンの打設が始まっていた。K9護岸には207ヶのテトラポッド(20トン/個)が必要となる。

 また、辺野古崎先端近くでは、大量の根固用袋材(栗石をいれた袋)が積まれており、今日も作業が続いていた。辺野古崎から大浦湾に沿った「工事用仮設道路②」の造成に使われるのであろう。

 大浦湾の長島近くでは、クレーン船の横に設置された櫓にガイドパイプが付けられ、海底ボーリング調査が行われているようだ。また、スパッド台船1基の台座が下ろされ、タグボートで牽引されて移動していた。

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