5月1日(月)、早朝から辺野古へ。汀間漁港から「勝丸」で出港。今日の相棒は日本海で漁船の船長だったMさんだ。さすがに教えてもらうことが多い。他には「平和丸」、カヌーは7艇だった。
瀬嵩の浜を出てキャンプ・シュワブの弾薬庫下の作業現場に向かうカヌー隊
弾薬庫下に近づくともう工事が始まっていた。K9護岸につながる「取付道路」造成のために袋に入った捨石が海岸線に並べられている。
(現場では、K9護岸の基礎工が始まったのかと思ったが、帰宅して設計図書等を見ると「取付道路」のようだ。このK9護岸と「取付道路」の詳細については末尾で説明する)
カヌー隊は、すぐに最初のフロートを超えて内側に入った。我々抗議船はフロート近くにアンカーを下ろし作業の監視を始める。
今日はキャタピラのついたキャリアダンプ2台で袋材を運んでいる。下の写真で左側の大きい袋が「被覆用袋材」(耐波型4トン)、右側の小さな袋が「根固用袋材」(1.6トン)。
作業は昼休みに入ったので、カヌー隊はいったん瀬嵩の浜に戻って昼食。作業が再開されたという知らせで大急ぎで弾薬庫下に戻った。海保が海岸に立ち、規制にかかろうとするが、皆、素早く中に入っていった。
今日は2台のキャリアダンプで石材の袋材を運んでいるので午後には、海岸部にかなりの量の袋材が並べられた。3日から7日のゴールデンウィークには作業は休みとなるので、その分も工事を急いでいるようだ。
午後、作業がしばらく止まった時間があったので、「勝丸」は航路入口から長島の間を抜け、辺野古崎に向かった。
(スパッド台船が台座を下ろし、タグボートにひかれて移動している。ボーリング調査の位置を変えるようだ。)
(辺野古崎の作業ヤードでは大量の根固用袋材が積まれている。)
(K9護岸のための消波ブロック(テトラポッド)製作もかなり進んでいる。)
今日は午後4時近くまで監視を続けたが、カヌーを曳航して瀬嵩の浜に戻った。
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<K9護岸と取付道路の詳細>
取付道路
「埋立本体工事着工」と言われているが、今、作業が進んでいるのはK9護岸の基礎工ではなく、K9護岸につながる「取付道路」のようだ。
K9護岸は、「シュワブ(H26)傾斜堤護岸新設工事」(東洋建設・株木建設・丸政工務店共同企業体が受注)で施工される。「取付道路」は当初設計にはなかったが、「変更施工計画書(第1回変更)」に記載されている。ほとんどが黒塗りのために詳細は不明だが、面積が159㎡程度なので、ちょうど今、クバマの施工箇所とほぼ一致する。
中央部に「根固用袋材」(1.6トン)を置き、その両側に「被覆用袋材」(耐波型・4トン)を設置する構造となっている。「根固用袋材」が146ヶ、「被覆用袋材」が42ヶ程度なので、今のペースではまもなく「取付道路」の工事は終了する。
この「取付道路」が完成するとクローラークレーンを海岸部まで移動させ、いよいよK9護岸の造成のための大量の捨石投下が始まるのだ。