4月24日(月)、防衛局が今日、辺野古埋立本体工事の護岸工に着手するというので早朝から辺野古に向かった。昨夜、本土の講演ツアーから戻ったばかりで体調がすぐれなかったが、捨石の投下の様子をしっかりと監視し、問題点を指摘しなければならない。
Nさんと「平和丸」で海に出た。他には「美ら海」「勝丸」「ブルーの船」「不屈」、そして小型ゴムボート「ポセイドン」。カヌーは14艇だった。
汀間漁港を出てすぐに弾薬庫下に向かった。K9護岸の取付部となるクバマには作業員の動きはない。それでも、海保のボートがフロートの内側にぎっしりと10艇が並び、外にも2艇配置されていた。
弾薬庫下の岩礁にも、警備員だけではなく、海上保安官、軍警らが待機している。カヌーが少し近づいただけで海保の規制が始まる。
結局、今日はクバマでの作業は始まらなかった。それでも、クレーンの近くには栗石が入った根固用袋材が積まれている。明日以降、何時、捨石の投下が始まっても不思議ではない。
それにしても不可解なのは、沖縄県の対応の遅れだ。埋立本体工事がいよいよ始まるというのに、県は何の対応策も打ち出せていない。クバマでの工事用進入道路造成工事に対しても、我々の再三の要望にもかかわらず、設計概要変更申請が必要だという指摘も出来ていない。
大浦湾への捨石投下に対しては、①公有水面埋立法に基づく設計概要変更申請がないこと、②漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可申請がないこと、③実施設計の事前協議を終えていないこと、④K9護岸予定地にはサンゴの被度5%以上の地域があるにもかかわらず環境保全対策ができていないこと等の問題がある。しかし県は、4月21日に防衛局に、「サンゴ類の移植が終了するまでは、本体工事に着手しないよう求めます」という文書を出しただけの対応にとどまっている。
知事は、3月25日、シュワブゲート前の県民集会で「埋立承認撤回は必ずやります」と明言した。今こそ、撤回に踏み切らないと時期を失してしまうのは明らかだ。これ以上、決断を遅らせてはならない。