11月22日(水)、午前中は昨年の高江での県外機動隊への県費支出を違法とする住民訴訟の進行協議が開かれた。原告の求釈明に答えようとしない被告に対して、裁判長がきちんとした文書回答するように指示、審理はいよいよ核心に入ってきた。
終了後、大急ぎで辺野古へ。国頭の採石場での抗議行動でAさんが逮捕されたことを聞く。多忙な中、時間を見つけては辺野古に来てカヌーに乗り続けているAさん、海上行動が時化で中止の日も頑張ってくれているのだ。
その後、本部町へ。今日は、本部町島ぐるみ会議の呼びかけで、本部港から辺野古への石材搬送に反対する街頭活動と学習会が開催される。島ぐるみ会議の皆さんたちの奮闘で様々な問題が明らかになり、本部町は、当初は11月初旬からにも予定されていた石材の海上搬送のための本部港の岸壁使用許可を出せない状態が続いている。今日の沖縄タイムスは、今月中の海上搬送はできないと報じた。
同じく海上搬送のための積出港となるヤンバルの奥集落では、明日、区民総会が開かれる。今日の琉球新報によると、この区民総会で石材海上搬送のために奥港を使用することに反対の決議があげられるという。奥でも、本部でも、防衛局のもくろみを許さない住民たちの取組が続いている。
午後5時半から始まった学習会には70名近い人たちが集まった。平良昭一県議の挨拶の後、私が石材海上搬送の問題点、この間の奥と本部の動き、県の港湾管理条例の内容、そして今後の取組の提案等について説明した。
きょ
今日は那覇に戻ったのが遅くなったので詳細をまとめる余裕がないので、明日以降、この問題については詳しく説明したい。しかしこの間、本部町の港湾管理行政の問題点が次々に明らかになっている。
本部町が岸壁使用申請を出させずに口頭だけで処理してきたこと。岸壁使用の調整を、琉球セメントという民間企業にまかせてきたこと。港湾使用許可の審査にあたって、本部町行政手続条例の定めに反して、審査基準を制定していなかったこと。使用料をやはり条例の定めにもかかわらず前納させていなかったこと、申請書の目的地が「辺野古港」と、実態を無視した記載がされているのに気づかなかったこと----本部町の港湾管理行政の杜撰さはもう目に余る。そのため、まず、これらを整理することが必要になり、とても今月中に岸壁使用許可を出せない状態になってるのだ。
さらに今日の学習会では新しい事実について説明した。上の、今日使用したパワーポイントの表を見てほしい。岸壁使用許可申請は奥港、本部港と共通しているが、さらに奥港では「港湾施設使用許可」、本部港では「荷さばき地使用許可」が出されていることが分かる。同じ作業が行われるはずだが、何故、許可の種類が違うのか?
条例により県から本部町に港湾使用の許可権限が移譲されているのだが、「港湾施設使用許可」については本部町に移譲されておらず、県が許可を出すことと定められている。そのため、本部港では県への手続を避けるために、「荷さばき地使用許可」という申請にして本部町が許可を出しているものと思われる。しかし、本部港の使用実態を見ても、当然、「港湾施設使用許可」が必要な施設等の設置が行われているが、果たして県の許可は出されているのだろうか?
この問題については後日、さらに詳しく説明したい。
午後4時からは本部町の中心地で街頭情宣活動を行った。
(本部港(塩川地区))