今日(23日)は、嘉手納爆音差止訴訟原告団の「原告団・弁護団研修会」に呼んでいただいた。山内徳信さんがこの間、大きな問題となっている「沖縄の核貯蔵疑惑問題」について、そして私が、「辺野古新基地建設事業の現状と問題点」についてそれぞれ講演した。
会場の嘉手納中央公民館の大ホールは超満員、200名以上の人たちが参加された。最初に、先日、NHKが放映した「NHKドキュメントスペシャル 沖縄と核」が流された。
この番組は、放映された日にも見たが、実に驚くべきものだ。1959年6月19日、現在の那覇空港で米軍が核弾頭を誤発射、幸い、核は爆発しなかったが、もし爆発しておれば沖縄はそれこそ壊滅していたという。1967年当時は、沖縄に1300発もの核弾頭があったが、沖縄返還後もそれが撤去されていないのではないかという疑惑が高まっている。この番組をきっかけとして沖縄では、「核兵器から命を守る沖縄県民共闘会議」が結成され、嘉手納弾薬庫、辺野古弾薬庫などの核査察を求める取組みが始まっている。この問題はとことん追求していく必要がある。
私は、辺野古新基地建設事業の現状と問題点について話をした後、県が奥港の港湾使用許可を出した問題についても触れた。知事と県民との間に生じてしまった断絶を回復するためにも、知事が奥港の使用許可を一刻も早く取消すことが必要。特に、今日、予定されている奥の区民総会で反対が決議されれば、それを理由として知事が許可の取消しに踏み切るべきだと説明した。
そして夕刻のQABのニュースで、奥の総会で反対の意見が相次いだことが報道された。そして全員一致で奥港の使用に反対する決議があがったという。区長はこうした意見を受けて、「県が港の使用許可を取り消してくれれば、区民が悲しい思いをせずに済む」とまで述べている(QAB)。知事はもう躊躇していてはならない。一刻も早く許可を取り消さなければならない。