辺野古変更申請に対して、名護市長としての責任を放棄したわずか3行の市長意見書案が、明日(16日・水)の名護市議会に追加提案される。今日(15日・火)の昼休み時間、名護市役所前で抗議集会が開かれた。急な呼びかけだったが、80名を超える人たちが集まった。
(挨拶する名護市議会議員さんら)
博治さんに指名されて私もマイクを握り、今回の市長意見書案と、辺野古ダムで始まったボーリング調査の問題点を説明した。市議会の野党議員団の力強い決意表明の後、浦島悦子さんや目取真俊さんらの挨拶もあった。
午後は市議会で大城敬人さんの一般質問を傍聴。「何故、市長意見書をまとめるにあたって名護市民の意見を聞かないのか?」という質問に対して、渡具知市長は、「法令上、市民の意見を聞くとはされていない。県が意見書を聴取したので、名護市としては改めて市民の意見を聞く必要はない」と言い切った。それなら、県に寄せられた名護市民の意見書の提供を求めて市長意見書作成の参考にするべきだが、それもしようとはしない。
その後分かったのだが、今日(15日)、名護市は沖縄県に対して、名護市民から県に寄せられた意見書の概要を提供するよう求めている。それに対して、沖縄県はすぐに名護市に回答した。
県の回答によれば、名護市民から出された意見書579件は全て新基地建設に否定的な意見だったという。肯定的、中立的な意見はどちらもゼロだった。
そして、県は主なものとして、20件の意見の概要を記載している。名護市見から出された意見書のわずか3%ほどにすぎないが、それでも、市民の意見の一部は分かる。
何故、急いでわずか3行にすぎない無内容な意見書案を議会に上程しなければならなかったのか? 沖縄県も市長意見の提出期限は来年3月末としている。時間はたっぷりとある。16日の議会提案をいったん取下げ、市民の意見を十分組み入れた意見書を作成しなおすべきであろう。
名護市役所前での抗議集会は、明日(16日)も開催される。
(県から名護市への回答文書(一部))