4月3日(月)は、Sさんと「平和丸」で大浦湾に出た。抗議船は「美ら海」「勝丸」「ブルーの船」の4隻、カヌーは11艇だった。
キャンプ・シュワブのレジャービーチ(ヤニバマ)から小浜(クバマ)への海岸では、先日からパネルを敷く等の作業が始まっていたが、今日はクレーンや重機で根固用袋材(石材を入れた網)を設置する本格的な道路工事が進められていた。この道路工事は、2015年秋にも着工されたが、その際は、私たちの訴えで県が防衛局に照会したことにより中止に追い込まれたものだ。
この道路は、最初の護岸工事であるK9護岸造成のための進入路で、「中仕切岸壁新設工事」の設計書で「付替道路」と記載されているものだ。しかし、埋立承認願書の「設計の概要」にはなかったもので、2014年12月に防衛局が知事の承認を得た「工事用仮設道路①、②」にも含まれていない。従ってその施工のためには、公有水面埋立法に基づき、県に設計概要変更申請を提出し、知事の承認を得る必要がある。
ところが当時、防衛局は、「これは、施行区域内における維持・管理や工事のための各種作業を安全かつ効果的に行うための一時的なパネル等の敷設であり、当分の間、新たな道路建設を行う予定はない」と主張していた。しかしその一方で、「建設機械や資機材運搬車両等の通行が含まれる」と説明しているのだから、これはまさに工事用の道路に他ならない。公有水面埋立法に違反していることは明らかである。
県の毅然とした対応を求めたい。
航路入口から長島の間を抜け、辺野古のイノーに入った。カヌーの仲間たちがフロートに沿って作業の様子を監視している。
辺野古崎先端近くでは大型のクレーンや重機が動いていた。この辺りは陸上作業ヤードを造成する場所だが、いったい何の作業だろうか?
大浦湾では、あちこちで海底ボーリング調査が始まっている。3基のスパッド台船、そしてクレーン台船から打ち込まれた掘削棒が海に突きささっている。大型調査船「ポセイドン」だけではなく、各種の海底ボーリング調査が行われているのだ。2014年から海底ボーリング調査が続けられてきたが、これは、調査の全面やり直しではないか?
今日も県の漁業取締船「はやて」が、防衛局の作業の様子を監視している。