26日(金)は朝から嘉手納の沖縄防衛局へ。公文書公開請求していたいくつかの文書が、やっと公開された。その内容については順次、説明しよう。
まず、「サンゴ類移植業務」について。防衛局は、埋立工事の前に、区域内のサンゴ類を移植することになっている。その業務の契約は、すでに昨年2月25日、沖縄環境保全研究所等の共同体と8億5729万円で締結された。工期は、本年3月31日まででだが、まだサンゴ類の移植業務は全く行われておらず、延長は必至となっている。
サンゴ類の移植にあたっては、事前に県の漁業調整規則に基づくサンゴ類の特別採捕許可が必要である。ところが、防衛局はまだその申請すら行っていない。知事が不許可にすることが目に見えているので、申請することができないのであろう。
海上ボーリング調査の1年4ケ月もの遅れ、大浦湾に持ち込んだコンクリートブロックを3ケ月以上も投下できないこと等、いくつもの点で事業は遅れているが、この「サンゴ類移植業務」も知事の許可が得られないのであるから、実施は不可能である。この点でも、防衛局は埋立本体工事に入ることができない。