なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

クレーメル

2004年10月31日 | 
&クレメラータ・バルティカ室内管弦楽団の演奏会へ。生じゃ滅多に聴けないバッハのブランデンブルグ協奏曲&シュニトケの合奏協奏曲のセット。すごーくハイレベルの演奏を聴かせてもらった、それはいいんだけど・・・・・・。
 客がいないんだよ。
 クレーメルという看板役者がいて、強烈に上手い人たちがいて、これだけの演奏曲目を全く手抜き無しで聴かせてくれたのに・・・・・・。しかも、日曜の夕方だっつうのにな・・・・・・。あっしの前の席、ベストな位置なのに、3列ずらっと空席なんだ、全部。信じられんよ。
 クラシック音楽って、本当に危機的状況にあるんじゃないだろうか?マジで心配になってきた。今日の演奏会場は所沢ミューズ。そんなに交通の便が悪いところでもないし、音響もいいのになあ。アークホール、今日は何年ぶりかで聴いたけど、以前より音の響きが良くなってるみたいだ。ホールがそれなりに落ち着いてきているんじゃないかな。あーなのになあ。
 でもね、確かに、「シュニトケの大ファンなんす。毎日聞いてますがな」なんて人、世界中で千人単位程度だろうけど。
 なんだかなあ。あれだけ上手くて、多分すんごい競争を勝ち抜いてきたに違いない人達の将来というか、未来を考えると、暗くなっちゃうよ。クラシックなんかで食っていけるのか?施された教育に見合う収入というか、楽器代だけでも大変なんだが。
 そういや、武蔵野音大も入学希望者が定員割れしてるというし。
 うーん、今日もミューズではチラシが山ほど、要するに、供給過剰なんじゃないか?こんなにバカみたいにホールばっかりあるの、世界でも日本の首都圏くらいでしょ。稼動させなくちゃ、維持費ばかりかかる、で演奏会が山積み、そんなにしょっちゅう行けるもんでもない、だって個々の演奏会の入場料が高いんだもん。なんかなあ・・・・・・。とにかくこれは、ヤバイと思うんだけど。
 あと、これはかねがね不思議に思ってること。楽器をやってる奴って、まず演奏会には出掛けないんだよ。聴きに来る人は、まず楽器なんかやらないし。楽器弾いて、演奏会にも行って、と万遍なく音楽を楽しんでる人ってあまり見かけないんだ。なんだろうね?
コメント
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