なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

勉強会

2005年04月08日 | 仕事
に参加。所沢にできた妙な動物病院(何とか研究所とかいったなあ)でやってるセミナーに参加してみよう、という気になったのは、テーマが「神経病」だから。この神経病という分野、得意不得意どころか、学生時代には全く教えてもらえなかった&神経解剖学を2年連続で落とすという情けない事実のせいで、苦手意識が沁み込んじゃって。それを克服すべく、神経病の本を翻訳してみたりもしたのだが、基本語句がよくわかんないで翻訳する、というのは暴挙ですわね。出版されちゃったんだからオソロシヤ、なんだけど。あれ、売れてるのかなあ?
 さて、ガッコ出てから20年近く経過してるわけで、さすがに今は、この分野もきっちり教えられる知識&経験のある先生がいらっしゃる。神経病学分野のまずい点は、基本語句が統一した訳語になっていない点だった(で、それは翻訳してて気付いた事。それもあってやたら訳しにくかったんだよね)んだが、大分洗練されてきてるみたい。そうなると、頭に入りやすいんだ。ここんとこ、神経病の患者さんが立て続けに来院してることもあって、知識=即使用という感じ。第1回目だけで霧が晴れて青空!!っつう感じで大いに嬉しい。

 医者という仕事の醍醐味って、どうも、この辺にあるみたいね。自分の知識を元にああだこうだ考えて、患者さんに起きている事態がスキッとつじつまが合ったとき、実に気分がいいのだ。自分が推理小説の主人公なんですよ、そういう時は。医療≠医学で、医学≒科学なんだが、患者さんの症状やら訴えを読み取って、医学的根拠を元に推理して診断する=正解を導き出すのは結構面白い。その推理が合ってるかどうか、は実際に治療してみて分かるんだけど。組み立てを修正することもしょっちゅうだが、そういうくねくね道でも、つじつま合わせて解決するぞ!という決意でもって仕事しなくちゃならん。そこはちょっと大変ですけどね。

 本日はローマ法王のお葬式もあった。中継を見たかったんだけど、かなわなかった。この間は法王庁大使館へ記帳にも行ったのだ。ついついお花を持っていったのだが、受けて下さって、ありがたかった。で、帰宅した、途端に仕事仕事である。どこか、差し金チックなものを感じるんですけどね。
コメント
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