なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

一サッカー選手

2006年07月04日 | 仕事
が引退する、という情報が新聞の一面を飾る、日本って平和だなあ・・・・・・。
 というわけで、中田君の引退記事を一通り読む。HPに書かれていることが全文掲載されている、なんか違和感あるが。一サッカー選手の動向がここまで大きく取り上げられるのも、W杯期間中だからかなあ。
 読んで思ったこと。うーん、中田君って恐ろしく頭が切れる方なんだなあ・・・・・・。で、組織と折り合いが悪そうだ。この方は組織の中で自分の能力を発揮するタイプではなくて、組織を創り上げてゆくタイプなんだろうな。
 そうねえ、私も組織とはつくづく折り合いが悪い人間だから。それでオーケストラを辞めちゃったんだし。離れて大分経つ今では、なるほど数ある音楽の中でも、オーケストラでしかやれない表現ってあるよな、ドヴォルザークの交響曲なんか聴いてると殊にそう思うんだけど、表現するためのメンバーにはやっぱりなれそうもない。ただ折り合いが悪い、だけじゃなくて、別の困り事もあるんだよ。

 経営者になっちゃってから、どこに行っても、なにをやってても、その組織集団を客観的に見てしまう、という悪い癖が。企業だったら従業員の質は?設備のレベルは?お楽しみ団体だったら、構成メンバーの質は?やってる事の内容レベルは?で、すかさず問題点を掘り出してしまう、で、文句を言いたくなっちゃう、嫌だよー、ただそこにいてのんびり楽しんでいりゃいいのに。こういう人間は煙たがられる、に決まってるのにさあ。
 中田君、ヘタすると監督さんよりチームの問題点が見えて、で、ますますいらつく、つう事が何回もあったんじゃなかろうか?
 しかるに、組織の中の一メンバーが自分の意見を通すためには、とりあえず上手になって、皆が納得する知識や技術を持った上で、となるんだが・・・・・・。必ずしもそうすりゃOKとはならない、のが既存組織の難しい点だ。この辺の折り合いの悪さ、居心地の悪さ、なんとなく納得できてしまうんだが。

 そうねえ、中田君って黒澤映画の「七人の侍」に出てくる孤高の剣の達人に思えてならなかったのよ、今回のW杯。こういう人間は、残念ながらリーダーには向かない。要は映画で志村喬さんが演じたようなリーダー役がいれば、中田君のようなキャラがきちんと生かされるんじゃないか、しかし、日本にはいないし、なんて考えてたんですよ。
コメント (2)
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