なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

ミト・デラルコ

2006年09月10日 | 
の演奏会を聴く。久しぶりに満員の盛況、でもって客層も老若男女様々。こういうのを見ると、まだクラシックも捨てたもんじゃないかな、とやや安心するのだけれど。
 この演奏団体、古楽器のスペシャリストとして国内では有数のメンバーから構成されてる。で、モーツァルトの四重奏がメインだったので、楽しみにしてました。
 古楽器って、モダン楽器とは音の同質性が桁違いなのね。チェロから1stVnまで、違和感なくなだらかに音が繋がる。一般の弦楽四重奏団の演奏では、かなり上手なところでも「お、このフレーズはヴィオラが弾いてるな」って分かるんだけど、古楽器だとそれが全く感じられない。本当の意味で、「4つの楽器が1つの楽器のように響く」というのが成り立つ。ので、和音がホワーンと豊かに響くわけ。ちょっと驚きでしたが。やっぱねえ、近代以降、コンチェルトとかの影響かな、一つ一つの弦楽セクションの音が独立しすぎちゃってるきらいがあるかもわからんわねえ、モダン楽器って。
 本日のメインはモーツァルトの「プロシャ王第2番」だったけど。この曲、超ムツカシイ~~~!ということを理解。ベートーヴェンどこじゃないわ。最低でも、全員が相当達者な方でないと、曲が成り立たなさそうだ。シロウトが手を出せる曲じゃなさそう。ハア~~。

 こうして聴いていると、日本の演奏家のレベルの高さって相当なものである、としみじみしてしまう。わざわざ外国から演奏家を引っ張ってくる必要性ってあるのかなあ?
コメント
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