なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

労働基準監督署

2007年11月02日 | 仕事
からTel。いきなりである。多分抜き打ちなんだろーなー「お宅で働いている従業員の方は何人いらっしゃいますか?」「いらっしゃいませんが」「ホントにだーれもいらっしゃいませんか?」「いらっしゃいません」。疑われちゃうよね、確かに。でもさあ、人を雇う金がないんだってば。

 しかーし、ここで電話を切られちゃ困るのだ。「ちょーっと待ったあ~~~!」と叫んで引き戻す。「あのー、従業員のいない個人事業主って、労災に入れないんですか?」「入れないんです」。
 だけど、これ、おかしい。前から言いたかったんだよ。
 「私、趣味で仕事してるわけじゃないんですけど」
 「いやー、先生のおっしゃる通りなんですが。しかし、現在の法律ではそうなってしまってるもんですから」
 「じゃ、法律変えてよ、って政府に言っといてもらえませんか?おかしいよ、これ」

 どうおかしいか?詳しく解説しよう。
 商法が会社法に変わって、いわゆる「一人株式会社」とか「一円株式会社」とかが簡単に作れるようになった。それはいいんだけど、設立した個人事業主(というか、社長様だよね)を仕事中の事故・病気、その他もろもろから守ってくれるはずの労災に入れないんだよ、従業員がいないと。
 「我々みたいな仕事だと、場合によっては動物から訳分からん病気とかうつされる可能性もあるんだよ。事故率も比較的高いと思うし。そん時ゃどーすりゃいいのさ?」
 「その場合は健康保険が使えませんので10割負担ということで」
 そりゃ、死ねってことかい?
 あっしみたいな仕事じゃなくても、仕事中に起こり得る事故だの病気だのってあらゆる可能性があるはず。一人で会社を回してるんだから、あんた、勝手にやんなさいって変じゃないか。どうーいう根拠なんですかい?理解に苦しむ。なにもタダで守ってくれなんて言ってる訳じゃない、ちゃんと保険料を支払う、のが前提だ。労災保険側になにか不利益が生じるなんて思えないんだけど。

 結局あれか、労働基準監督署ってのが、基本「従業員の諸権利を守る」のを前提で動いてる、その場合には会社法なんかお呼びでない?!だから、事業主なんぞどーでもいいや、ということなのか?

 しかしだなー、国民を守るのは国の義務だぞ。守屋みたいなバカに退職金あてがうために税金払ってるわけじゃないんだ、会社法のような重要な法律をつくったのなら、その法律に則って動き出す人間を守るのも当たり前ではないでしょうか?

 と、担当官の方に、ついつい文句を言いまくってしまった。これで何が変わるとも思えないんだけど。マジな話、健康でないと、事業主って務まりません。何か事故ったら、即死しかないぞー。
コメント (1)
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