内容紹介
こうして書棚の秘密は私とB、
二人だけのものになった――
ハリウッド俳優Bの泊まった部屋からは、決まって一冊の本が抜き取られていた。Bからの無言の合図を受け取る客室係……「約束された移動」。
ダイアナ妃に魅了され、ダイアナ妃の服に真似た服を手作りし身にまとうバーバラと孫娘を描く……
「ダイアナとバーバラ」。
今日こそプロポーズをしようと出掛けた先で、見知らぬ老女に右腕をつかまれ、占領されたまま移動する羽目になった僕……
「寄生」など、“移動する"物語6篇、傑作短篇集。
【静謐な筆致で哀しくも愛おしい人の人生を描く、小川文学の新境地! 】
[目次]
約束された移動
ダイアナとバーバラ
元迷子係の黒目
寄生
黒子羊はどこへ
巨人の接待
読書備忘録
新境地・・・なんですか。
そっか、そうなのか・・・そうなのか?
短編だから、物足りない。
「ダイアナとバーバラ」 私もこのような人を見たらギョッとするでしょう。そして遠巻きにすることでしょう。でもいいお話でした。やさしいね。
「元迷子係の黒目」 読んでいる間中息子の事を思っていたから気が散った。ガラガラの水族館で手をつないでいてハンカチ出すのに一瞬はなした。神隠しのようにいなくなった息子。あれ?と思ったら館内アナウンスで保護していると・・・はぁ?で、ものの数秒の場所にすっ飛んで行った。なんで?隣に親がいるのに連れて行く?なんて思ったの。息子に聞いたからね・・・おじさんが・・・誘拐じゃなくて良かったわーって思ったんだわ。実績欲しかったの?暗がりは要注意!
「寄生」 ボケてんじゃないの?って読んでいたらそうだった。
黒子羊はどこへ と 巨人の接待 は 読んだことがあったような・・・でしたね。
★★★☆☆