伊吹の晩は、帰着後風呂に入り、牡丹鍋を食べてから、そこそこ飲んで寝た。翌日、何をして遊ぶか決めなければならなかったのだが、食事から戻り、部屋でビールを飲んでいるうちに相棒は寝てしまった。
2日目の予定は、伊吹山の状況を見てから決めようと思っていた。一つは奥伊吹を歩くこと、二つ目は谷を挟んで反対側の霊仙山を登ること。伊吹の様子は、やはり春の訪れは遅れている印象・・・・、それから判断すれば後者となる・・・・。
伊吹の下りで右足首を痛めたのが気になっていた・・・、もともと、右手首を痛めている。朝、起きてから決めよう・・・・
翌朝、7時に朝飯を食べながら、快晴の天気を見て霊仙山に登ろうと決めた。支度をして、登山口に向かって走る。仲間からどこから登るのが良いかは聞いてある。途中、昼のおにぎりなど買いながら登山口へ向かうと、前方にタクシーが2台走っている。まるで、先導車のようだ・・・・・。そうか・・・・、登山客なんだ・・・・。
落合の登山口付近は駐車スペースは残っていなくて、100mほど手前の道の脇に車を停める。降りて、用意をしている間に6台のタクシーが通り過ぎてゆく。なんだこりゃ?
登山口に歩いて行く。
このネコノメソウの仲間は・・・、何?ニッコウネコノメ? ヨゴレネコノメ?
登山口の前には人だかり。さっきのタクシーの連中だろう。総勢27人。引率の方が、「時間は気になるが、安全が一番。ゆっくり登りましょう」 なんて、言っている。その脇をすり抜けて登る。
登り初めてじきに今畑地区を通る。廃村らしく、斜面に何軒かの建物や家の土台が残っている。その周囲に・・・
ちょっと、咲き疲れた福寿草が咲いていた。
しばらく、急な登りが続く。
登る斜面には、これ、ニリンソウ?イチリンソウ?、若い葉が沢山出ている。
きっと2週間もしたら花を一面に咲かせるんだろうな・・・・。そして・・・・
ヤマシャクヤク
この山には沢山のヤマシャクヤクの花が咲くと聞いていたが・・・・・、この辺りなのか・・・
急斜面を過ぎて、周囲が開けた。
何だっけ・・・
何かの化石
山道は明るい緩斜面に続いている。
カレンフェルトというのだろうか・・・・
石灰岩がゴロゴロと転がった岡を歩いてゆく。
オニシバリ
イチリンソウ
もう、ひと登り・・・・
年上の女性の団体が登ってくる。最近、こういう元気な人達、多いよなぁ・・・。
スハマソウ
遠くに雪を被った山が見える。
いい加減な記憶で「藤原岳?」と言ったら、オバサン団体のリーダーに文句を言われた。リーダーにはプライドがあるらしい。ちょっと、嫌な感じだな。
やがて、標高1000mほどの稜線に出た。石灰岩がゴロゴロとした、登山道を歩いてゆくと・・・・
福寿草
自然のままに咲いた福寿草達。
この山で初めて出会ったんだ。