子供の頃、夏休みは毎年、北信の高原で過ごしていた。その頃から、自宅の周辺にはタケニグサが生えていて、キアゲハだと思うのだが、卵を産み付けているのをよく見かけていた。図鑑で調べると、帰化植物で毒草・・・・。
それから、今までタケニグサに良い印象を持ったことはなかった。夏の暑い頃、花が終わってボロボロになった姿とか、道沿いに生えて土埃を被った姿とかを車窓から見ることが多かったせいもあるかもしれない。
それが、今回、伊吹山に行って霧の中の水滴を宿したタケニグサの姿を見てから印象が変わった。
優しいパステル調の肌色の濃淡。良く見ると、花は随分と繊細だ。
それが、霧の中で一層、魅力的に見えてくる。
伊吹山頂から下る道沿い。いろいろな花が咲いていて、その度に車を停めて花を眺めた。
オオバギボウシ
カワラナデシコ
キバナノカワラマツバ
キリンソウ
(番外)つづく