トンビマイタケ
盆休み二日目、両親の家に向かう途中、岡山森林公園に寄ることにした。春、雪解けの頃にサンインシロカネソウとかキクザキイチゲを見に来て以来の訪問だ。梅雨明けの頃に来たかったのだが、遠くの山ばかり行っていて来れなかった。
この時期はトンビマイタケが何処かに出ているだろうと期待。他にもヒメベニテングタケなどのアマニタが出ているかもしれない・・・・。朝、支度をしていたら遅くなってしまい、公園に到着したのは11時半頃だった。ザックにカメラと昼飯だけ入れて公園に入った。
いつものように道を真っ直ぐ進み、湿地の脇の道を進む。
春の花の時期は終わっていて、咲いているのはギボウシの仲間とか・・・・
アカバナ
ヌマトラノオ
湿地が切れた辺りを右に入り、カラマツ林の中を進む。この辺りに運が良ければムラサキヤマドリタケの変わったのが出ているのだが、今年は影も形もない。奥に進んで行くが地面は乾燥している。これはきのこも期待できないな・・・・
モミジガサ
林の中は日陰で気持ちが良い。
苔に覆われた斜面に木漏れ日が刺し込んでいる。
ユキザサの実
急な坂道を登りきり、奥ぶなの平に到着。さすがにこの程度の坂は何ともなくなった。少しは進歩はしているのだ・・・。この辺りに、ヒメベニテングタケが出ているのだがあったのはツルタケだけ? あれ、今、見るとツバがある。アカハテングタケだったかな・・・・。
こっちは多分、ツルタケ
山の上は地面が濡れていたのだが、ベンチの下は土が乾いている。朝方にちょっとだけ雨が降っただけのようだ。しょうがなく、ぶなの木が並ぶ尾根筋の道を歩いていった。
枯れ枝からきのこが幾つか出ていた。
ああ、これ・・・・。ブランクが長いな。しばらく考えないと名前が出てこない。
ヒロヒダタケ
そして、その近くに・・・
クサイロハツ
時期になると、この公園はクサイロハツだらけになるのだが・・・・、この日は結局、この1本だけ。
尾根筋を進んで行くと、記憶にも残っているカンアオイに覆われた坂にでた。
さらに尾根を進むと異様な臭いがしてきた。・・・、でも、きのこの匂いだな・・・・。視線を上げて進行方向を見て驚いた。
トンビマイタケだ。
一見、元気そうなぶなの大木2本の根元から凄い量のトンビマイタケが出ていた。
触ってみると、もうカチンカチンだ。8月の12日で、もうこの状態ということは・・・・、今年の出は早いようだ。それにしても、道の真ん中にこれほど目だって出ているとは・・・・。このぶなの木もあと数年で枯れることになるのだろう。しばらく写真を撮ったり、木の周りを歩いたりしていたが、先に進んだ。
ぶなの平園地
結構広い広場になっているのだが、誰もいない。静かなものだ。ここで昼飯にしようかとも思ったが、日が当たって暑いのでやめた。もう少し先の滝の脇で食べよう。。
広場を過ぎて下りにかかる辺りに白いきのこ発見。
シロツルタケ、多分
熊押滝に下る坂道で凄い団体さんに出会った。若者から老人まで、50人はいただろうか。若者のボランティアがお年寄りの山登りをサポートしてあげているようだった。感心して道を譲り通り過ぎるのを待っていたが・・・・、随分時間がかかった。
フクロツルタケ
猛毒菌、この山には多い。こんなもの、間違っても誰も食べない。食菌に似ている毒菌の中毒は結構、多いのだが・・・・。
そして、今も「大ぶな」の看板が立っているぶなの枯れ木。
以前はこの根元に2年に1回、トンビマイタケが沢山発生していて、それを見にこの公園に通ったものだった。今は、トンビマイタケにすっかり養分を吸い取られ、枯れてから3年になるだろうか。トンビマイタケの発生も、もはや無くなった。
また・・・・
フクロツルタケ
ヤマジノホトトギス
やがて、水の音が大きくなってきて・・・・
滝が見える道の脇にあるベンチに座って昼飯を食べた。まあ、いつものカップラーメンだ。今回はちょっとビールを飲むのは無理なので、お茶。。。
しばらく、ボーとしてからまた下る。それにしても、団体さんに出会った以外、誰にも会っていないなぁ。
下りきった辺りは、春にはサンインシロカネソウが沢山咲いていた。叢の中を探していると、やっと見つけた。
小さなキンポウゲ科の葉
そして・・・・
こんなところにも沢山あったのか!
そして、サンインシロカネソウと一緒に咲いていたヤマネコノメのような草はツルネコノメだったようだ。
つるを沢山伸ばしていた。
道を流れが横切るところにアゲハ蝶が水を飲みに来ていた。多分、オナガアゲハだろう。
公園の入り口まで続く真っ直ぐな道を進む。また湿地の脇にギボウシ。
ヌマトラノオ
そして、ゲンノショウコ。今年はゲンノショウコを余り見ていなかったな。思い出の多い花だ。
あ、写真を忘れていた・・・・。
ゲンノショウコ
駐車場はすぐ近くだ。午後の2時過ぎ。この時間なら、新見辺りで高速を降りて地道を走っても5時半の約束の時間には間に合いそうだ。