休憩の後、丘の上の道を歩いてゆく。両側は笹が覆っていてたまにヤマラッキョウとリンドウが咲いている。
その先に両側に背の高い木が生えていて、日陰になっている場所を通過した。日陰の湿った場所となると、やはりきのこを探す習性はどうしようもない。これは習慣になってしまっている。
Agaricus sp. ハラタケ科のきのこ
そして、この丘のもっともこの丘らしい場所、陽の中る蛇紋岩質の荒れた斜面にでた。
蛇紋岩の塊りがゴロゴロしていて、斜面は蛇紋岩が風化してできた赤茶色の土で覆われている。
この斜面では日照の強さ、乾燥などが原因だろう、ムラサキセンブリは沢山咲いてはいるが大きな株にはなっておらず、大半が高さ15cm程。でもその数はとても多いので、気を付けて歩かないと・・・・
ヤナギノギクもポツポツと見つかるが、斜面に僅かに生えている背の低い赤松の近くに咲いていることが多いようだ。種が木や松の葉に引っかかるせいなのかもしれない。
そして、この斜面に咲く、もう一つの稀少な花・・・・
ミカワマツムシソウ
普通のマツムシソウに比べると随分、花が小さい。
これだけムラサキセンブリが咲いていると、白花に近いものも見つかる。
斜面の下の方に、少し大きめの赤松と周囲に草の生えている場所があり、そのような場所ではムラサキセンブリも大きく育っていた。
この日、一番の群生だろう。
まだまだ咲いているし、隣の尾根にも沢山咲いているのは知っているが、そろそろ時間切れだ。でも、もう十分楽しんだ。丘を降りて帰ろう。
帰り道、次郎柿の売店が道に並んでいた。車を停めてお土産に買った。次郎柿は四角なのだが、たまに五角形のものが混じる。それを「合格柿」として売っていた。ちょっと苦しいなぁ。。。帰宅してから、買ってきた柿をチェックすると、一つ合格柿が混じっていた。
おわり。