日曜日は今年初めてのなめこ採りに友人と行く約束にしていた。1回目のなめこ採りとしては異例な程遅い。ことしは10月に雨がほとんど降らず、なめこはあまり期待できなかったので近くを通ったときも山の奥までは入らなかったのだ。
朝8時に友人が迎えに来てくれることになっていたが、珍しく遅刻。朝から雨が降っていて、のんびりとした出発になった。雨は昼くらいには上がる予報だったので強い雨脚もそれ程気にはならなかった。
高速を出て北上し、峠を越える辺りに国道脇に小さな滝があるのだが、いつにない水量でびっくりしてしまった。
雨は少し小降りになってきていたが、本当に午後には止むのか心配になってきた。
峠を越えると案の定、雨は強く降り始め止むことはなかった。途中、道の駅に寄って楽しみにしている丹松さんの焼き鳥と巻き寿司などを買ってから、また山を登って行く。もう11時近いのだが雨は止む気配はなく、目的の場所近くになると今まで見たことのないような場所から水が流れ落ちていた。
あかん、こんな時に登ったらアイゼンでもなかったら泥壁を滑り落ちてしまう。まだ、11時だが途中の東屋で昼飯を食べながら雨が止むのを待つことにした。でも、半ばやる気消失でビールも飲んでしまった。1時間以上、時間を潰したけれど、結局、雨は降り続き、覚悟を決めて雨具を着たまま谷を登ることにした。
ビールの効果はてきめんだ。体が重い。泥壁をずり落ちながらやっと登り切って周囲を見て廻るが、最初のエリアではミズナラの木は倒れてから何年も経っていてなめこの姿はなかった。それから谷筋を登って行くがなめこの姿はなかなか見つからない。幾つかの場所では、おそらく10月くらいに一度出て、誰も採らずに腐ってしまったなめこが張り付いていた。
見つかるのは・・・・
ムキタケ
届かない・・・・
立枯れてからなめこが沢山出て、樹皮が禿げてしまった倒木に僅かに出ているなめこだけだ。
この谷は、平地のキノコ狩りに飽きてなめこの採れる場所を末っ子と2人で探しに来て見つけた場所なのだ。その時はナラ枯れ病がこの山まで広がってきた頃で子供も中学生だったっけ。だとするともう10年以上前のこと。
それから、ナラ枯れは山の上の方に広がって行き、なめこはいくらでも採れたのだったが、今は谷沿いにミズナラはほとんど残っていない。どうやら、この辺りのなめこ狂騒曲はそろそろ終わりということなのだろう。西の友達によると大山にもナラ枯れ病がやってきたらしい。
友人は斜面をさらに登って行き探しているが、やはり良い倒木はないようだ。
これは、ブナの古い倒木だろう。ブナの倒木には滅多に出会わないが、あればなめこの発生は長く続く。樹皮が残っていなくても結構でるものだ。でも、このなめこはちょっと古い。
結局、斜面を登ったり下ったり、何度も斜面を滑り落ちてドロドロになりながら、1kgほどのなめこを採って下山した。今回はこんなこともあろうかと、2人とも着替えを持ってきたので、道の駅ですっかり着替えてから国道を南下した。
帰路は時間の余裕もあるので、木の実などを観ながら走った。
マユミ
沢沿いのススキとマユミ
その斜面に見えている木は何だろう。ピンクに見えているのは実ではなさそうだ。
ミズキの木の花の痕だろうか。