「なこじ」で蕎麦を食べてから20分ほどで岩戸神社に着いた。前週にⅯ谷でイワタバコが咲いているのを見ているから、時期的には心配はないのだが、岩戸神社の場合は乾燥が怖い。
雨が降らず、暑い日が続いていると悲惨なことになる。車を降りて神社の鳥居の前に立ち・・・・
吸い込まれるようにして、鳥居をくぐり進んでゆく。
石垣の縁は苔で覆われていて、さらにカタヒバが覆っている。
そして反対側の石垣の縁はというと・・・・
何故か、コミヤマスミレとチャルメルソウが覆っているのだ。
不思議な参道だなと感心して歩いて行くが、途中で間違いに気付いた。イワタバコを観るには鳥居を潜ってはダメなんだ。鳥居の右脇の細い道を進まなければ・・・・
また、違った風景が広がる。出迎えるようにウバユリが咲いていた。そして、右側の石垣には・・・・
イワタバコが貼り付き、花を咲かせていた。心配していた通り、乾燥気味だが何とかOK。
石垣の上も・・・・
石垣の下も・・・・
進んでゆくと右側の石垣は無くなり、岩壁になる。そしてその岩壁にもイワタバコが張り付いているのだ。
そして、何で石垣や岩壁にイワタバコが張り付いているのかというと・・・・
岩壁の反対側、道と神社の間に細流があり、鳥居から続く参道の下を流れていて、常に湿度が周囲よりも高い。
イワタバコ
少し前に進み、橋を渡って木戸を開けて神社の境内に入った。そして裏庭に出ると・・・・
ウバユリが咲いている。
でも、かなり乾燥していたようで葉が枯れている。以前に来た時には雨が続いて水が溜まっていたようで苔が腐っていたことがあったし、乾燥し過ぎで苔が枯れていた時もあったが・・・・
今年は乾燥気味ではあるけれど、苔もコミヤマスミレも健在のようだった。
神社の奥の岩壁 シダや着生蘭が確認できる
さて、また木戸を通り川沿いの道に戻った。
?
少し進むと去年と同じ、マツカゼソウが咲いていた。
マツカゼソウ
そしてその先の倒木に、去年と同じきのこが出ていた。
アケボノオシロイタケ
その幼菌
一年経つのは早いものだな。でも、早くも記憶が薄れてきているのが怖い。
この先に進めば、きっとアケボノソウが幾つか育っているだろうが止めておこう。来た道を戻る。
戻る道では何故か、来た時には気が付かなかったものが目がつくもの。
ミヤマベニイグチ
そして・・・・
高さは50㎝くらいだろうか。天辺に小さな花を付けていた。多分、オニルリソウだろう。
戻る途中、杉林の間から岩戸神社のお社が見えた。
そろそろ、雨が降ってくれないとイワタバコもコミヤマスミレもカラカラになってしまいそうだ。雨乞い・・・・