季節の代わりを感じさせる涼しさ

こどものころ春夏秋冬のある自然の変化を楽しむ気分になれなかった。
子供心に自然の力に押されていると卑小な自分を恨めしく思っていたのかも知れぬ。
そんな折、社会科の地理の統計情報で中南米のキト（エクアドルの首都らしい）という場所が
年間を通して気温の変化のない気候だと知る。
常秋の場所らしい。
憧れた。
が、現実にその場を訪れるなんて夢物語。
そういう記憶のみ残った。

今は四季の変化を楽しむ余裕がある。
こうして何十年も暮らしてくれば、そういう環境に適応していくものだ。

先日までの暑さは昨日あたりから影をひそめ雨模様の日が続く。
大気が季節の変わり目にあるのだろう。
そぼふる雨が秋の長雨の前駆を思わせる。
これが台風10号の接近という前触れなのかも知れぬが。
非常に強い異色のコースをたどる台風のようだが、たぶん大きな影響はないと楽天的に考えている。

自然も変化の時だ。
わが家もそれなりに変化の時を迎えている。
変化のない気候のキトより巡る季節の中に家族の変化も当然のことと感じていきたい。