私は今日の今日まで「利根の川風 袂に入れて」を
「利根の川風 袂に受けて」と思っていた。
それは思い違いの30年だったようだ。
しかし、笹川繁蔵と飯岡助五郎の争いで労咳を押して駆けつけた
平手造酒(これも酒造と書いたら酒屋かよ、となってしまう)が
あっけなく死んでしまうというのも私のイメージからは縁遠いなぁ。
まぁ、浪花節も遠くなってしまったということか。
〈うたの旅人〉江戸・天保の無頼を歌い継ぐ「大利根無情」
どうせこれも日がたてばリンクが消滅すると思えるので引用しておく。
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昭和30年代、「歌謡浪曲」という分野がヒットしました。
歌謡曲の合間に、浪花節調のせりふが入るもので、その始まりが、1959(昭和34)年に三波春夫さん(1923~2001)が歌った「大利根無情」でした。
「行かねばならぬ。そこをどいて下され、行かねばならぬのだ」などのせりふが、浪曲師出身の三波さんに本領を発揮させ、やがて国民的歌手へと花開かせます。この曲はNHK紅白歌合戦で3度も歌われました。
三波さんはもともと、座長として一座を率いて巡業する浪曲師・南條文若でした。人気も実力もありましたが、いずれ浪曲が廃れて歌謡曲の時代になることを予感した三波さんは、全く発声法の異なる洋楽を、発声練習から始めました。57年、歌手に転身して、デビューしていたのでした。
この「大利根無情」には、実は下敷きとなった物語があります。
それは江戸の講談師・初代宝井琴凌(たからい・きんりょう)が作った「天保水滸伝」です。利根川沿いの湿地帯を舞台に、無頼の悪党どもが、腐敗した公権力と闘うところが、中国・明代の小説「水滸伝」に相通じていました。
その「天保水滸伝」を昭和になってから、同名の浪花節として語り継いだのが二代玉川勝太郎で、三波さんの「大利根無情」はその直系にあたります。
琴凌が描いた「天保水滸伝」は、江戸時代に起きた実際の事件に取材したものでした。
清水の次郎長親分や国定忠治の親分といった、名のある渡世人が輩出したのが天保時代です。景気が後退する中、一般人までもが小銭を賭けに使い、世を挙げて投機に狂奔・・・と、どこか現代を思わせるような世相でした。
千葉・笹川に、歌に描かれた歴史をたどります。
(続きは7月25日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)【朝日新聞】
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三波春夫の「大利根無情」もYOUTUBEで初めて聴いた。
「俵星玄蕃」といい、こういう本当の歌い手は最近では見かけないねぇ。
三輪明宏の「ヨイトマケの唄」とか
雪村いずみの「約束」もいいなぁ、と思う土曜の夜だ。
「利根の川風 袂に受けて」と思っていた。
それは思い違いの30年だったようだ。
しかし、笹川繁蔵と飯岡助五郎の争いで労咳を押して駆けつけた
平手造酒(これも酒造と書いたら酒屋かよ、となってしまう)が
あっけなく死んでしまうというのも私のイメージからは縁遠いなぁ。
まぁ、浪花節も遠くなってしまったということか。
〈うたの旅人〉江戸・天保の無頼を歌い継ぐ「大利根無情」
どうせこれも日がたてばリンクが消滅すると思えるので引用しておく。
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昭和30年代、「歌謡浪曲」という分野がヒットしました。
歌謡曲の合間に、浪花節調のせりふが入るもので、その始まりが、1959(昭和34)年に三波春夫さん(1923~2001)が歌った「大利根無情」でした。
「行かねばならぬ。そこをどいて下され、行かねばならぬのだ」などのせりふが、浪曲師出身の三波さんに本領を発揮させ、やがて国民的歌手へと花開かせます。この曲はNHK紅白歌合戦で3度も歌われました。
三波さんはもともと、座長として一座を率いて巡業する浪曲師・南條文若でした。人気も実力もありましたが、いずれ浪曲が廃れて歌謡曲の時代になることを予感した三波さんは、全く発声法の異なる洋楽を、発声練習から始めました。57年、歌手に転身して、デビューしていたのでした。
この「大利根無情」には、実は下敷きとなった物語があります。
それは江戸の講談師・初代宝井琴凌(たからい・きんりょう)が作った「天保水滸伝」です。利根川沿いの湿地帯を舞台に、無頼の悪党どもが、腐敗した公権力と闘うところが、中国・明代の小説「水滸伝」に相通じていました。
その「天保水滸伝」を昭和になってから、同名の浪花節として語り継いだのが二代玉川勝太郎で、三波さんの「大利根無情」はその直系にあたります。
琴凌が描いた「天保水滸伝」は、江戸時代に起きた実際の事件に取材したものでした。
清水の次郎長親分や国定忠治の親分といった、名のある渡世人が輩出したのが天保時代です。景気が後退する中、一般人までもが小銭を賭けに使い、世を挙げて投機に狂奔・・・と、どこか現代を思わせるような世相でした。
千葉・笹川に、歌に描かれた歴史をたどります。
(続きは7月25日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)【朝日新聞】
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三波春夫の「大利根無情」もYOUTUBEで初めて聴いた。
「俵星玄蕃」といい、こういう本当の歌い手は最近では見かけないねぇ。
三輪明宏の「ヨイトマケの唄」とか
雪村いずみの「約束」もいいなぁ、と思う土曜の夜だ。
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