この前に「禅 ― 現代に生きるもの」(紀野一義)を読んだからか
同じような傾向の、しかし、今度は作者の自伝的な小説を選んだ。
立原正秋は恋愛小説作家らしいが私はその方面の著作は読んだことがない。
むしろ彼の出自に関わるような禅的な雰囲気の作品が好きで
いくつか読んだ。
この「冬のかたみに」は、その真骨頂ともいえる作品である。
厳しくも激しい禅の世界は彼の幼少年期のこころのありようと同期しているが
その読後感は私に静謐な味わいを残す。
まぁ、私には禅的な生活とは迂遠であるからその本質は理解し得ないだろう。
幼くして父を送り、心から払拭していた老母に引導を渡す。
その心境は私には計り知れない。
同じような傾向の、しかし、今度は作者の自伝的な小説を選んだ。
立原正秋は恋愛小説作家らしいが私はその方面の著作は読んだことがない。
むしろ彼の出自に関わるような禅的な雰囲気の作品が好きで
いくつか読んだ。
この「冬のかたみに」は、その真骨頂ともいえる作品である。
厳しくも激しい禅の世界は彼の幼少年期のこころのありようと同期しているが
その読後感は私に静謐な味わいを残す。
まぁ、私には禅的な生活とは迂遠であるからその本質は理解し得ないだろう。
幼くして父を送り、心から払拭していた老母に引導を渡す。
その心境は私には計り知れない。
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