気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

谷崎潤一郎 『小さな王国』

2005-03-23 00:29:27 | 今日読んだ本
これは、今日読んだ本ではないことを予めお断りしておく。

先の記事で、教師の偽札の事件に触発され、どうしても昔読んだ本の題名が
思い出せず気にかかると書いたが、やはり、ネットは便利なものである。

ネット検索で、「谷崎潤一郎 作品集」の検索語でヒットした中に、
谷崎潤一郎 作品集
というドンピシャなページが見つかった。
彼の作品一覧を順を追って見ていくと、「小さな王国」という作品名に行き当たる。

遠い記憶が、「これだ」と叫ぶ。やはり谷崎の作品だったのだ。

今度は、「谷崎 小さな王国」で検索する。あらすじを確かめるためだ。
YAHOOで123件ヒットする。夜も遅いので、先に見つかったので良しとする。
しかし、これは十分うまくまとめられている。
私が地域通貨に惹かれた理由
この小説はジュブナイルなのかも知れないが、いろいろの角度から論じられる要素を持っているようだ。

でも、それはさておき、今夜は気がかりも解消して安眠できそうでなによりだ。
遠い記憶って不確かなものだが、ある面確かなんだな。

以下、「私が地域通貨に惹かれた理由」から、「小さな王国」のあらすじ部分を引用する。
筆者は「記憶を辿りながらなので間違いがあるかも」と謙遜しているが、なかなかの記憶力の持ち主である。

『ある小学校の教師が主人公で、彼が担任しているクラスに、ある日一人の転校生がやって来ます。彼はリーダーシップ旺盛ですぐにそのクラスのトップに立ち、クラスメートを自由に動かす存在となります。そこで彼はクラスの大統領に就任し、クラスメートに大臣や側近を任命し、そしてクラスの中だけで通用する通貨をつくります。生徒一人一人は階級があり、大統領からその通貨で給料を受取ります。大統領の通達で生徒間の物のやり取りには法定通貨を使用させずその通貨を使用させるようにし、定期的に市を開いてそこへ生徒が親から買って貰った物や自分の小遣いで買った物など、文房具やお菓子、おもちゃや本、日用雑貨にいたるまで半ば強制的に搬入させ、大統領の印のついた通貨で経済交流させた。すると金持ちの子も、貧乏な子も平等に財やサービスが行き渡り、その交易を楽しむようになった。しかしある時そのような行為が主人公の教師に知れ渡り、中止を命じられることとなるが、「小さな王国」の市は隠れて行っていた。ある日貧乏教師の主人公は末っ子の粉ミルクを酒屋に買いに行くが、どうしてもお金が足らない。ツケにして購入しようかと思うが、教師という立場上面子もあり迷っていると、たまたま生徒達の秘密の市に出会す。注意するつもりの教師がそこに酒屋の子供がいるのを見つけ、先生も仲間に入れて欲しい旨依頼すると、大統領は快く向い入れ、先生に自分達のお金をプレゼントする。先生はそれで粉ミルクを買おうとするが、生憎その日はなかった。そこで側近の酒屋の息子に次の市に持って来てあげますよと約束されてその場を離れた。大統領の印が入った札束をポケットにふらふらっと酒屋に入り粉ミルクを注文して、小さな王国の通貨を出した自分に驚いた主人公は、ツケを頼み給料日に支払う約束をして家路に・・・』

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