気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

『ボルサリーノ』

2016-07-03 22:08:34 | 今日見た映画(ビデオ、TV含む)
ふたつある。
ひとつは、映画の感想で「ネタバレ」に対するマナー。
公開中にそれをやってはいけないと思う。
これから見る人に先入観を与え感動を削ぐかも知れないからだ。
でも、公開終了後であればお構いなしでもいいのではと思う。
放映やレンタルで見ようかなという参考になる。
言文一致の表現はそれほど違和感はない。
原作に対して脚本みたいなもので端折り、強調はあろうが受けてから見ればその受け方に大差なかろう。
でも、映像表現と文章表現ではどうか。
これは大いに差があると思う。
地球に近づく巨大彗星を破壊するために勇気ある人々の働きを描く、といっても
文章と映像では表現は大違いだ。映像にはほかの才覚が要求される。
読むと見るとで大違いなのだ。
従って、文章でネタバレしても見る誘因にはなっても見た気にはさせない。
それが限界であり、だから自分の感性で映画を見ようと思うわけ。

もうひとつは、ゲームの世界にはトーナメント戦(勝ち抜き戦)とリーグ戦(総当たり戦)がある。
将棋にしろ囲碁にしろゲームは実世界の戦いのシンボライズされたものである。
戦いに勝ち抜くことが人生のルールではあまりに過酷であり人命の犠牲が大きい。
したがってゲームという仮構の場でという知恵が生まれたと思う。
ゲームなら負けてもリセットし再び参加できるわけだ。

この「ボルサリーノ」はある意味勝ち抜き戦のお話である。
最後に残ったものも明日はわからない、と暗示して終わる。

アラン・ドロンは若いころのいつも不安に駆られている感じでなく円熟した年齢ともともとある雰囲気がより強く出ている。憧れるくらいに格好いい。あぁいう雰囲気を醸し出せたらなぁ、と。
その相方のジャン・ポール・ベルモンド もいい演技だ。
「さらば友よ」同様、同じ道を同じ気心を通じて歩む友情をいかんなく発揮ししている。

何十年ぶりかに見て、ストーリーは全く忘れ去ったがボルサリーノを手ですっと撫でて形を整えるしぐさは何とも言えない。(単なる振りなんだろうが)
日除け帽で散歩する私にはとてもああいう格好しぐさは合わない。
たがが帽子、されど帽子の最たるものがボルサリーノ。

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原題 Borsalino
製作年 1970年
製作国 フランス
配給 パラマウント
上映時間 126分

監督 ジャック・ドレー
原作 ユージェーヌ・サコマノ
音楽 クロード・ボラン

キャスト
Capella ジャン・ポール・ベルモンド
Sifredi アラン・ドロン
Rinaldi ミシェル・ブーケ


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