犯人でなくとも

『犯人は現場に戻る』とよく言われるが、この年になるとかって自分がいた場所に戻って見たくなる。
いや住んでいたところだけでなく一度は訪れた場所もそうだ。

若いころは平均２年くらいで住居を変えていた。
私の人生は根無し草に近いかも知れない。
結婚して子供ができ家族の態をなしてきて漸く定住することに安堵感を覚えてきたようだ。

郷愁、懐古趣味と笑うなかれ。
元気に歩けるうちに振り返りの一環として時の流れやそれに伴う変化を再確認してみたい気もするのだ。

そのうち実行して見たい。

韓国映画の「ノートに眠った願いごと」のように事故死した恋人の旅ガイドを残された男性がその足跡をトレースするお話は好きだ。

私はそんなセンチ（古いねぇ）な気持ちではないのだが多分年齢からくる心境なのだと思う。


そんな折り、こんな歌を探してみた。

「過ぎ去りし思い出 旅でもしようか 大塚博堂」

そして、村下孝蔵。
どれでも良い。

これって春愁か？


ちなみに散歩しながら聞いているのはベートーベンの交響曲集（笑