気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

無法松の一生

2005-01-01 14:56:41 | 今日見た映画(ビデオ、TV含む)
21日に近くの公民館で無料映画を上映するらしい。
1958年の三船敏郎主演の「無法松の一生」である。

これに触発されて、以前録画した「無法松の一生」を見ることにした。
テレビは相変わらずのバラエティものでつまらないので。
が、NHK教育のCGによる恐竜時代は良かった。

映画のことであった。
まずは、三船版を。途中からの録画であったが、徒競走、青葉の笛の独唱、
祝勝記念大喧嘩、小倉祇園太鼓、吉岡の奥さんとの別れ、雪の中での発作、
そして、死して主なき吉岡家に対する松五郎の思い。
それらのシーンの一齣一齣が、しっかりした構成で甦る。

ついで、オリジナルの坂東妻三郎主演のものを見る。
こちらは、最初から。比較するわけではないが、坂妻の所作は歌舞伎俳優
の心得があるせいか型ができている。品の良い俥引きになっている。
一度だけ泣いた事があるという幼少の頃の回想シーンで、林が幽霊のように
揺らぐのは三船版の方がリアルであるが、途中飯屋に入り小倉から広瀬?へ
父に会いにいくと事情を話したところ、店のかみさんが涙ぐみながら
うどんを出すところは胸に詰まるものがあった。

両者の映画を見比べて、三船版は総じてわかりやすい出来になっていた。
しかし、どちらも甲乙つけがたい二人の名演技であり秀作である。

人力車の車輪が回転させて時の移り変わりを表現するのも、この映画らしい
演出である。特に三船演ずる松五郎の死をその車輪の回転を止めることで
暗示するのも坂妻版をリメークしたとは言え良く練られた出来である。
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