21日に近くの公民館で無料映画を上映するらしい。
1958年の三船敏郎主演の「無法松の一生」である。
これに触発されて、以前録画した「無法松の一生」を見ることにした。
テレビは相変わらずのバラエティものでつまらないので。
が、NHK教育のCGによる恐竜時代は良かった。
映画のことであった。
まずは、三船版を。途中からの録画であったが、徒競走、青葉の笛の独唱、
祝勝記念大喧嘩、小倉祇園太鼓、吉岡の奥さんとの別れ、雪の中での発作、
そして、死して主なき吉岡家に対する松五郎の思い。
それらのシーンの一齣一齣が、しっかりした構成で甦る。
ついで、オリジナルの坂東妻三郎主演のものを見る。
こちらは、最初から。比較するわけではないが、坂妻の所作は歌舞伎俳優
の心得があるせいか型ができている。品の良い俥引きになっている。
一度だけ泣いた事があるという幼少の頃の回想シーンで、林が幽霊のように
揺らぐのは三船版の方がリアルであるが、途中飯屋に入り小倉から広瀬?へ
父に会いにいくと事情を話したところ、店のかみさんが涙ぐみながら
うどんを出すところは胸に詰まるものがあった。
両者の映画を見比べて、三船版は総じてわかりやすい出来になっていた。
しかし、どちらも甲乙つけがたい二人の名演技であり秀作である。
人力車の車輪が回転させて時の移り変わりを表現するのも、この映画らしい
演出である。特に三船演ずる松五郎の死をその車輪の回転を止めることで
暗示するのも坂妻版をリメークしたとは言え良く練られた出来である。
1958年の三船敏郎主演の「無法松の一生」である。
これに触発されて、以前録画した「無法松の一生」を見ることにした。
テレビは相変わらずのバラエティものでつまらないので。
が、NHK教育のCGによる恐竜時代は良かった。
映画のことであった。
まずは、三船版を。途中からの録画であったが、徒競走、青葉の笛の独唱、
祝勝記念大喧嘩、小倉祇園太鼓、吉岡の奥さんとの別れ、雪の中での発作、
そして、死して主なき吉岡家に対する松五郎の思い。
それらのシーンの一齣一齣が、しっかりした構成で甦る。
ついで、オリジナルの坂東妻三郎主演のものを見る。
こちらは、最初から。比較するわけではないが、坂妻の所作は歌舞伎俳優
の心得があるせいか型ができている。品の良い俥引きになっている。
一度だけ泣いた事があるという幼少の頃の回想シーンで、林が幽霊のように
揺らぐのは三船版の方がリアルであるが、途中飯屋に入り小倉から広瀬?へ
父に会いにいくと事情を話したところ、店のかみさんが涙ぐみながら
うどんを出すところは胸に詰まるものがあった。
両者の映画を見比べて、三船版は総じてわかりやすい出来になっていた。
しかし、どちらも甲乙つけがたい二人の名演技であり秀作である。
人力車の車輪が回転させて時の移り変わりを表現するのも、この映画らしい
演出である。特に三船演ずる松五郎の死をその車輪の回転を止めることで
暗示するのも坂妻版をリメークしたとは言え良く練られた出来である。
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