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冷たい雨が降ったりやんだりの肌寒い陽気だった。
夕方、外出から帰り玄関先にいつも置いてある
発泡スチロールのネコの家のほかに段ボール箱が・・・
今日は箱が多いなとドアを開けようとしたら内から
開けてくれた。
したのこが顔をくしゃくしゃにしながら
「ミケが死んじゃった」と。
そうだったのか。
2000年になって千葉から多摩に戻ってきたときから
家にいついていたミケ。
最近は老いとともに皮膚病であちこちの毛が抜けたりして
心配していた。
この冬の寒さはつらいだろうとレンジで温めるタイプの
「湯タンポ」を箱の中に置いたりもしていた。
それが、夕方あたりに苦しむこともなく静かに・・・
2,3日前だったかこどもが可愛い猫の鳴き声に
よその猫が来たようだと外に出たところミケの声だった。
老いてきてから野太い声になっていたのが急に子猫の
ような澄んだ声になってどうしたんだろうね、と
話し合っていたところだった。
外猫ではあったがこの12年間というものずっと家から
離れることもなく住み着いていた。
ひなたぼっこが好きで道路に面したところにたたずみ
通勤、通学、その他で行き交う人たちを飽かず眺めていた。
もうその姿も私たちの記憶の中でしか見ることができない。
これからは先年先だったこどものシロと仲睦まじく
すごしていくことになるのだろう。
本当に穏やかで気立てのよい猫だった。
残されたチビが可哀そうだ。
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【近影 12/8】
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