ベック式!難単語暗記法ブログ

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”知ってるもの”に結びつける!

2005-10-29 | 〈超〉暗記法のススメ
 「ドイツの形を思い出して下さい」と言われて即座に思い出せる人はそう多くはないだろう。それではイタリアの形はどうだろう。はるかに多くの人が思い出せるはずだ。これは、イタリアの形が長靴の形によく似ているため、両者のイメージが結び付けられやすいためである。
 新しい情報は、既にある知識に結びつけて覚えることで確固たる記憶となる。
 心理学でイカリを下ろすことを意味するアンカリングとよばれるこの手法を積極的に用いれば、記憶の効果はより大きなものになるだろう。
 例えば、惑星運行の法則を発見したのはドイツの天文学者であったケプラーだということを覚える場合、「惑星」を意味するプラネット(planet)をイメージの橋渡しとすることによって、
 「惑星」→「プラネット」→「ケプラー」という記憶の回路ができあがる。覚えることは思い出すことなのであるから、この手法は実際に用いてみると、想像以上の効果に気づくことだろう。
 また、記憶の橋渡しとして用いられた「プラネット」という英単語も忘れなくなり、一石二鳥である。
 さらに、知識の量が増えれば増えるほど、結び付けるために必要な橋渡しの言葉やイメージが増えるため、アンカリングを働かせやすくなる。
 積極的に古い知識を呼び覚ますことによって、復習も兼ねることができるわけである。
 すなわち、未知の事柄を知っていることに結びつけて覚えることは、知識の量が増えれば増えるほど新しい記憶を獲得しやすくなる魔法の心掛けなのである。
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