商工業の発達…明代、国際商業の活発化により、中国国内の商工業も発達。長江下流域では綿織物や生糸などの家内制手工業が発達し、原料となる綿花・桑などの商品作物の栽培が主流になった。
このため、16世紀になると穀物生産の中心地は長江下流の蘇湖(江蘇・浙江省)から、長江中流の湖広(湖北・湖南省)へと移り、宋代に「蘇(そ)湖(こ)熟すれば天下足る」と称されていたのが、明代には「湖(こ)広(こう)熟すれば天下足る」といわれるようになった。
「蘇湖熟すれば天下足る」 |
宋 |
蘇湖(蘇州・湖州) |
長江下流域 |
「湖広熟すれば天下足る」 |
明 |
湖広(湖北・湖南) |
長江中流域 |
ベック式!ゴロ合わせ 〈穀物生産地の移動〉
そこからここへ 一路来(こ)い!
宋代、蘇湖(下流)
湖広 16世紀 穀物生産