→ ラテンアメリカの独裁政権に対してカトリック信仰に基づく▲a 解放の神学 が力になる。
= 社会党、共産党などの連合政権。銅資源の国産化、土地改革など社会主義政策を進める。
・1973年9月 c チリ軍部クーデタ 、アメリカの支援するd ピノチェト 独裁政権成立。
→ ▲e 新自由主義 経済政策を推進、市場原理を優先し経済再建するが格差拡大。
1988年 d ピノチェト 政権 国民投票で信任されず退陣。
→ 90年 民政移管 され、エイルウィン大統領の中道左派連合政権が成立。
98年 d ピノチェト 逮捕される。 → 現在裁判継続中。
・1976年 軍部クーデタ、イザベル=ペロンを追放、反左翼・親米派軍事政権成立。
82年 軍事政権、イギリス領のb フォークランド諸島 (マルビナス紛争)を占領。
→ b フォークランド戦争 となり、イギリス軍と戦い敗れる。
・1983年 軍政反対のゼネストが起き、民政に復帰。
・1979年 c ニカラグア革命 ソモサ大統領を追放し政権獲得。
→ アメリカ(レーガン政権)、反革命勢力(コントラ)を支援、内戦が激化する。
90年 親米派チャモロ女史大統領当選。左翼政権倒れ、中道政権が成立。
・ パナマ 1977年 米 カーター大統領 a 新パナマ運河条約 →23年後返還を約束。
1989年 反米的なノリエガ政権に対し、ブッシュ(父)大統領の米軍b パナマ侵攻 。
→ 1999年 運河返還される。
・グレナダ 1979年 左翼政権成立 83年 レーガン大統領の米軍c グレナダ侵攻 。
・d エルサルバドル 1979年 軍事政権崩壊し、内戦となり、国連が仲介、92年に停戦合意。
・e ペルー 1990年 フジモリ大統領(日系) 左翼勢力を弾圧。腐敗批判され日本に亡命。
・f メキシコ 1946年以来、 制度的革命党 (PRI)の長期政権 → 累積債務で経済危機に陥る。
1994年 NAFTA結成に抗議した農民組織 サパティスタ民族解放戦線 が挙兵。
→ 1994年 g メキシコ経済危機 → 2000年 総選挙で政権交代、民主化進む。
・1983年 メキシコ・コロンビア・パナマ・ベネズエラの4国(b コンタドーラ=グループ )、
対米関係を重視し、中米の紛争解決にあたる。
→86年 ペルー・ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイが加わり、カラバジェダ宣言発表。
= ラテン=アメリカ諸国の民族自決、紛争自主解決などを声明。
・1987年 中南米8ヶ国首脳会議 カラバジェダ宣言加盟国首脳、アカプルコ合意を発表。
= 中南米の和平、対外債務の上限設定、IMFの貸出条件緩和などを提唱。
・1991年 グアダラハラ宣言 中南米20ヶ国会議。中南米紛争の平和的解決、経済発展での協力。
・ 同 年 c 南米南部共同市場(MERCOSUR) :アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、
ウルグアイの4ヶ国、域内経済統合で合意し発足。06年、ベネズエラ加盟。
・1993年 中米自由貿易圏 :中米5ヶ国(グァテマラ、ホンジェラスなど)の域内経済統合を目指す。
→ 92年にアメリカ中心で結成されたd 北米自由貿易協定(NAFTA) に対抗。
白人支配を続け、黒人差別政策を強める。→ 黒人による解放運動、武装抵抗が続く。
1980年 黒人主体の国家となり、国号を変更。初代首相 ムガベ 、長期政権を続ける。
=少数白人の優位を守るため、非白人の公民権の制限、居住区の制限などの差別的分離政策。
→ b アフリカ民族会議 (ANC)の抗議運動展開される。
1976年 ソエェト地区で黒人暴動。→ 国連による南アフリカ制裁が強まり、国際的に孤立。
→ 白人政府、モザンビークに介入。さらに信託統治領 ナミビア を領土化し、アンゴラ内戦に介入。
・1980年代 a アパルトヘイト 政策の見直し始まる。白人のc デクラーク 大統領が推進。
91年 d アパルトヘイト諸法撤廃 人口登録法、集団地域法、先住民土地法のなどを撤廃。
94年 平等選挙権を認め、大統領選挙実施、ANCの黒人d マンデラ が大統領が当選。
・1969年 c リビア でd カダフィー大佐 の指導する革命が成功。
→ 石油資源を背景とした民族主義と「大衆による民主主義」を掲げるが独裁政権が続く。
→ 99年 リビア強硬路線を転換 03年核兵器を廃棄、06年 アメリカ、テロ指定国家解除。
・e アルジェリア 民族解放戦線(FLN)の一党独裁に対しイスラーム救国戦線(FIS)が反発。
→ 1991年 総選挙でFISが勝つが、FLN軍によって押さえれれ、非合法化され内戦状態に。
・f ナミビア 1990年独立 60年代、西南アフリカ人民機構(SWAPO)の独立運動が続く。
・g エチオピア 1991年 エリトリア解放戦線の反政府勢力により、社会主義政権が倒される。
→ 1993年 エリトリア が独立。 → エチオピアとの国境紛争が続く。
・h アンゴラ 1975年独立、社会主義政権ができるが、すぐに内戦に突入。
→ 1991年 和平合意。97年 統一政権樹立、共和国となる。
= 低開発の克服を目ざし、国際収支の改善、財政赤字の解消、インフレの鎮静化に取り組む。
→ 部族対立、貧困などの問題がかえって深刻化。
・2002年 b アフリカ連合(AU) の結成。従来のc OAU に代わり、結成される。
→ 53ヵ国、約8億人を擁する、世界最大の地域統合機構となる。(EUの影響。)
Text p.372
背景:b 米ソ冷戦体制が崩れ規制力が無くなったこと。ソ連解体に伴い民族国家が生まれたこと。
・民族とは言語、宗教、文化などの共通性を意識する集団( エスニック=グループ )であり、
近接したり混在しているところでc 民族紛争 が多発するようになった。
▲b 北アイルランド 問題 イギリス・カトリック系住民のIRAのテロ 98年に和平協定。
▲c バスク人 問題 スペイン・ピレネー山地のバスク地方分離独立運動。
d コソヴォ 問題 アルバニア系住民の独立運動をセルビア人政府が弾圧。
1999年 セルビア人側が残虐行為を行ったとしてNATOが空爆。
▲e チェチェン 紛争 ロシア連邦からの分離を求める武装闘争。現在もテロが続いている。
▲f グルジア 問題 グルジア共和国内のアブハジア、南オセチアの分離独立運動。
2008年 グルジアの南オセチア侵攻。ロシアが反撃し軍事衝突。
▲g スーダン 内戦 1983~2004年 北部のイスラーム政権と南部の非イスラーム勢力の対立。
2003年 ダルフール地方でアラブ系兵士が黒人住民を虐殺。 ダルフール紛争 はじまる。
2011年7月 南スーダン共和国 が独立。なおも石油資源をめぐる対立続く。
h コンゴ 内戦 1997年、大統領を巡る権力闘争が内戦に発展。
i アンゴラ 内戦 1975年独立、社会主義政権ができるが、すぐに内戦に突入。
j ルワンダ 内戦 1990~94年。フツ族とツチ族の部族対立から起こった内戦。
1994年 ツチ族の約100万人が犠牲となる虐殺が行われた。
k ソマリア 内戦 1980年代から内戦状態。国連のPKO活動失敗し撤退。
シエラレオネ内戦 1991年以来内戦が続く。2000年、国連の調停で内戦停止。
l エチオピア・エリトリア国境紛争 1993年 エリトリアがエチオピアから分離独立。
m リベリア 内戦 1980年代から政情不安続く。2006年、アフリカ初の民選女性大統領当選。
n ジンバブエ 問題 1980年からのムガベ大統領の長期政権に対する民主化運動が起きている。
o クルド人 問題 イラン・イラク・トルコにまたがて独立運動を展開している。
p インド・パキスタン 紛争 カシミール地方の領有を巡る対立。最近、和平の動きあり。
q タミル人 問題 スリランカ・多数派民族のシンハラ人に対する少数派の独立運動。
▲r アチェ 紛争 インドネシア・スマトラ島北部で武装独立運動を展開。
s 東ティモール 問題 インドネシアに対する武装闘争。国連多国籍軍が介入し、02年に独立。
t パレスチナ 問題 4度にわたる中東戦争。現在もアラブとイスラエルの対立続く。(既述)
u イラク 問題 フセイン政権崩壊後もスンナ派とシーア派の対立などで政情不安続く。
v アフガニスタン 問題 タリバン政権崩壊後も、その残存勢力のテロ活動が続いている。
→ タリバン勢力はパキスタン領内でも活動しているため、パキスタンでも政情が不安続いている。
w チベット 問題 中国の支配に対する独立運動、2008年の北京オリンピックにあわせ活発になる。
x 新疆ウイグル 問題 チベットと並んで、中国からの独立をめざす運動が続いている。
y ネパール 問題 王政に対する共産主義勢力(毛派)の反抗続き、2008年に王政廃止。
z ミャンマー 問題 軍事政権によるアウンサンスーチーなど民主勢力への弾圧が続いている。
・その他
▲1 キプロス 問題 1960年イギリスから独立。ギリシア系とトルコ系住民の対立が続いている。
2 イエメン共和国 の内戦 1990年、南北を統合したイエメンで1994年に内戦が発生。
エーゲ海領海問題 エーゲ海を巡るギリシアとトルコの国境紛争。最近は海底資源が問題となっている。
南沙諸島問題 南シナ海の小さな島々を巡り、中国・ベトナム・マレーシア・フィリピンが争っている。
・日本の周辺諸国との問題
領土問題:ロシアとの北方領土問題 韓国との竹島問題 中国との尖閣諸島問題
日本の戦争責任、靖国、教科書などを巡る、中国・韓国との問題
北朝鮮との日本人拉致問題
など
・a 平和維持活動(PKO) 役割は地域紛争の調停、内戦終了後の治安維持。
→ ▲その実施部隊がb 国連平和維持軍(PKF) :カンボジア、ユーゴスラヴィアなどで活動。
→ 1992年 日本 b PKO協力法 制定。カンボジアに自衛隊派遣。(戦後初の海外派兵)
1999年 コソヴォ紛争 2001年 アフガニスタン それぞれd NATO 軍が参加。
2003年 アメリカ・イギリス・日本などによるc イラク派兵 。
・▲a 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 1951年創設。難民条約による難民の保護。
・民間のb 非政府組織(NGO) による難民救済、医療、地雷除去、環境保護などの活動。
・1978年 国連軍縮特別総会 第5回非同盟諸国首脳会議の要請を受けて開催。
・1996年 a 包括的核実験禁止条約(CTBT) 国連総会で議決。アメリカなどが未批准。
・無差別兵器の禁止(p.358)
1997年発効 b 化学兵器禁止条約 使用、生産、貯蓄、移動などの禁止。
・1999年発効。▲c 対人地雷全面禁止条約 アメリカ、ロシア、中国が未加盟。
・戦争犯罪の取り締まり ▲d 国際刑事裁判所(ICC) 2003年ハーグに設置。
大量殺戮や戦争犯罪を裁く常設の国際裁判所。アメリカ、ロシア、中国、日本などは批准していない。
・a 東南アジア諸国連合(ASEAN)の拡大 結成時の5ヶ国に加え、84年にブルネイ、
1995年にベトナム、97年にラオス、ミャンマー、99年にカンボジアが加盟、
→ 「ASEAN10」へ。
1992年 ▲b ASEAN自由貿易地域(AFTA) を創設することで合意。
最近では、日本・韓国・中国を加えた「ASEAN+3」の経済協力が進んでいる。
1989年 オーストリアのホーク首相の提唱で第1回をキャンベラで開催。アジア・太平洋地域の
経済協力を目的に、ASEANの他、アメリカ・ロシア・中国・韓国・日本が参加。
・e 南米南部共同市場(MERCOSUR) アメリカ主導の南米市場統合に対抗(前出)。
1999年 ポーランド、チェコ、ハンガリーの旧東欧社会主義国が参加。
2004年 ルーマニア、ブルガリア、スロヴァキア、スロベニア、エストニア、ラトヴィア、
リトアニアを加えて26ヵ国
→全欧州の地域安全保障機構に変質し、平和に対する脅威や人権抑圧に対する軍事制裁を行うようになった。
・1972年 a 国連人間環境会議 ストックホルムで開催 114カ国「かけがえのない地球」
→ b 「人間環境宣言」 を採択。国連総会、「国連環境計画」(UNEP)設立。
→ 1973年のc 第1次石油ショック による世界的不況のため、環境対策は停滞。
・1992年 d 国連環境開発会議 (地球サミット) リオデジャネイロで開催 「リオ宣言」発表。
=「持続可能な発展」の理念のもと、e アジェンダ21計画 、「気候変動枠組条約」締結。
・1997年 f 地球温暖化 対策のg 京都議定書 採択。温室効果ガスの削減目標を国別を定める。
→ 中国、インドおよび途上国は除外される。2001年 アメリカなどが離脱。2005年 発効。