◆サッカーの試合に向けて野球のバットを素振りするような行為
例えば、英単語の意味を問われて答えられないとき、
皆さんは「忘れた」、あるいは「覚えていない」などと答えるでしょう。
そして正解を教えられて「あぁそうだった。そういう意味だった」などと言います。
覚えているではないですか。
「そういう意味だった」と言えるということは、忘れてなどいないのです。
それは思い出せなかっただけないのです。
「忘れる」ことと「思い出せない」ことは全くの別物です。
このことを認識しないままに学習を進めることは、
サッカーの試合に向けて野球のバットを素振りするようなものです。
逆に言えば、思い出しやすいように覚えることで、
記憶の想起において大きな成果が得られることになるのです。
それでは、どのような情報が思い出しやすく、どのような情報は思い出しにくいのでしょうか?
歴史年代から出来事を、英単語からその意味を、
あるいは言葉からそれを表す漢字など、2つの情報を結びつける際に最も大きな効果を上げる橋渡しをするもの、