家康強情 邦衛の図。
(家康・郷帳(ごうちょう))(国絵図(くにえず))
1.家康が諸大名に国絵図と郷帳の提出を命じた。
[解説]
1.国絵図とは、徳川幕府が全国の諸大名に対し、国単位で作成・提出を命じた絵図面。幕府の全国支配およびその示威のため作らせたもの。
2.郷帳は、一村ごとの石高を郡単位で記載しこれを一国単位にまとめた帳簿。
3.国絵図と郷帳の作成は、慶長年間のあと、正保・元禄・天保年間にも命じた。
4.また全国の諸大名に江戸城と市街地造成の普請も命じた。
〈2016早大・文
こうした石高制による支配方式は江戸幕府に引き継がれた。将軍は大名に1万石以上の知行を与え、軍役を負担させた。また、b.領地を没収したり、減俸や国替えを行って、大名を統制した。c寛文年間になると、将軍はすべての大名に一斉に知行を与える文書を発給し、将軍家と大名家という家の関係を強調した。幕府は江戸時代を通じて4回、大名から国単位に国絵図・[ C ]を提出させた。このように石高制は全国的に施行されたが、d.異国・異域と境を接する地域には領地の石高表示がない「無高」大名がいた。
問4 下線bの処分を何というか。あてはまる語句を漢字2字で記述しなさい。
問5 下線cの時代に実施された政策として正しいものを1つ選べ。
ア 朝鮮より回答兼刷還使が派遣されるようになった。
イ 金銀貨幣を改鋳し、品質を落として差益を幕府の収入とした。
ウ 島原・天草一揆を鎮圧し、キリスト教の信仰を弾圧した。
エ 殉死を禁じ、跡を継いだ新しい主君に引き続き奉公させた。
オ 幕府は歌学方を設置し、北村季吟を登用した。
問6 空欄Cにあてはまる語句を漢字2字で記述しなさい。
問7 下線dに関する説明として正しいものを1つ選べ。
ア 松前氏は箱館に来航する山丹人と交易を行った。
イ 対馬藩は朝鮮に渡航し、倭館で貿易を行った。
ウ 平戸藩の松浦氏は隔年交代で長崎警備を行った。
エ 鍋島氏の所領である長崎に唐人屋敷が設けられた。
オ 薩摩藩は琉球を通じて東南アジアと貿易を行った。」
(答:問4改易、問5.エ、※寛文年間は「寛大な文治政策」が行われた家綱の時代。 問6.郷帳、問7イ )
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