ベック式!「
蟹工船の 風呂を焚き。」
『蟹工船』 プロレタリア文学 小林多喜二
1929年、小林多喜二はオホーツク海で操業する蟹工船を舞台に、資本家と労働者の相克を描く『蟹工船』を著した。多喜二はプロレタリア文学運動に参加、雑誌『戦旗』に作品を発表。共産党員として非合法活動中に逮捕され、特高警察に虐殺された。
暗記のポイント
プロレタリア作家の小林多喜二は『蟹工船』で資本家と労働者の相克を描いた。
● 特高警察 特別高等警察の略称。大逆事件ののち、1911年警視庁に特別高等課を設置。‘28年三・一五事件後、全国府県に設置され、’32年拡充強化。治安警察法・治安維持法などの活用で、組織的に共産主義から自由主義まで弾圧を行った。‘45年占領軍指令で解体された。
〈プロレタリア文学〉 労働者の生活や社会の矛盾を題材としたプロレタリア
文学は1921年創刊の「種蒔く人」から始まる。「文芸戦線」(1924年創刊)
からは前田河広一郎『三等船客』、葉山嘉樹『海に生くる人々』が、「戦旗」
(1928年創刊)からは小林多喜二『蟹工船』、徳永直『太陽のない街』が
発表された。
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