本妙寺

2015年04月02日 | 
桜といえば桜吹雪。
桜吹雪といえばご存知、遠山の金さんです。
遠山の金さんこと遠山左衛門少尉景元は、天保年間(19世紀)に活躍した実在の旗本です。



その遠山景元の墓があるのが、桜の名所にしてソメイヨシノ発祥の地とされる染井の
染井霊園に隣接する法華宗陣門流德榮山本妙寺です。



開基は德川家康の三河家臣団で、最初は浜松に開山しました。
家康公の江戸入府の際に、江戸局沢(後の吹上、道灌濠周辺)に移り
天下普請に際して小石川に移りました。
しかし火災で伽藍が全焼し、代替地として本郷に移ります。
この付近には、現在でも本妙寺坂という坂の名が遺されています。

江戸城天守をも全焼させた明暦の大火(振袖火事)の火元とされるも
家康公の家臣団による寺であることから、法華宗触頭という
地位ある寺院に指定され本郷の地に残りました。



現在の巣鴨5丁目の地に移ったのは明治に入ってからで
桜吹雪の金さんが、桜の名所の横に眠るのはまさに偶然の一致なのです。



ちなみに、遠山景元は彫り物を入れていなかった説や
彫り物を入れていたとして、その絵は桜か女の生首か…
場所や範囲はどの程度だったのか…と、
諸説あるようですが、ひとつ確かなのは、重度の痔を患っていたということ。
これは、遺された文献から確認できるそうです。
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