柳瀬川の一口メモ

2016年11月27日 | 埼玉のお散歩
柳瀬川は、東京都西多摩郡瑞穂町と、狭山湖(山口貯水池)内の沢などを水源として
埼玉県志木市で新河岸川に合流する、延長26.8キロメートルの一級河川です。

この川は黒目川や入間川などとともに、古多摩川の流路と考えられており
武蔵野台地の扇状地を形成した河川とされています。

古多摩川は、青梅付近から東に流れ、現在の柳瀬川や黒目川流路を流れ
古荒川(現在の古利根川流路付近から綾瀬川、古隅田川付近)に合流し
古東京川として浦賀沖で海に注いでいました。

浦賀水道の海底にある深い侵食谷は、その時に形成されたものと思われています。

約2万年から1万3千年に活動した立川断層によって、古多摩川は切り離され
現在の多摩川の流路へと変わり、古多摩川は別の水源をもつ
幾つかの荒川水系の小河川として、残りました。

柳瀬川は、そんな「名残川」として、今でも狭山湖の水のうち
東京都水道局に取水されなかった水と、水再生センターからの水、
流域の湧水などを合わせて、流れています。
(狭山湖の湖底には、今でも柳瀬川の流路の谷が残されているそうです)


(柳瀬川を渡り柳瀬川駅に進入する東武東上線)
コメント
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