ミツはポール・マッカートニー来日公演を実体験、ロンドンにまで足を運んでビートルズゆかりのスポットを訪れて、CD音源はボックスで揃えて、夕張STA企画ライブにおいてはM&Mというボサノバ・プロジェクトを立ち上げて演奏。その際にはもちろんビートルズも取り上げていました。
そこは拘りのミツ、通が唸るポールの独壇場ともいえる隠れた名曲「アイ・ウィル」がそれです。通称ホワイトアルバム(2枚組)に収録されている別にヒット曲でもないのですが、妙に心に染みいる素朴なメロディ。(ベースラインが特に印象的)
天才ポールはこの時代、こういうことをサラッと当たり前のように創り上げたのでしょうね。マサとミツはよくビートルズ談義で盛り上がります。
そこで、数多くあるビートルズのトリビュート盤の中から「アイ・ウィル」を含んでいる物を洋楽・邦楽取り混ぜてご紹介します。
1995年発表「レイカ&ザ・ウェイターズ レット・イット・ビー」ボーナス・トラック付きのサンプル盤12曲入り。「アイ・ウィル」は8曲目に収録。
あのピーター・バラカンも大絶賛、日系アメリカ人のボーカリスト、レイカをフユ―チャーしたブルース、フォーク、ジャズ色が濃厚のユニークな解釈が絶品。黒っぽいボーカルによるフレージングもセンス抜群、必聴。
1989から1992年までにレコーディングされた「ゴールデン・スランバー 高橋アキ」17曲入り
リンゴの切り絵による緑ジャケット
このアルバムは現代音楽界では知らぬ者のいない存在であるピアニスト高橋アキさんがビートルズをもとに世界中のピアニスト達に自由にアレンジ、演奏してほしいと依頼、結果「ハイパー・ビートルズ」というシリーズ企画が実現し、本盤はその中からの選りすぐりのベスト・セレクションです。「アイ・ウィル」は11曲目、谷川賢作がアレンジを手掛けています。ちなみに彼は、詩人・谷川俊太郎氏の御子息です。
前衛的な解釈による展開、原曲のイメージを損なわずにかつ冒険心に溢れたアヴァギャルドな奏法と楽しめます。ところどころに難解な個所もいくつか見受けられますがそうそうたる面々にはもうそれだけで聞き入ってしまします。
武満徹、ジョン・ケージ、谷川賢作、三枝成彰、羽田健太郎、坂本龍一・・・他が参加。
癒し系レーベルのウィンダム・ヒルからは1999年発表のアメリカ盤「ヒア・ゼア&エヴリーホエア」ザ・ソングス・オブ・ザ・ビートルズ ア・ウィンダム・ヒル・コレクション13曲入り
「アイ・ウィル」はタック&パティが歌とギターを担当、2曲目に収録。
茶色のジャケットにはカブトムシやいろいろな昆虫が並んでいます。
1999年発表、日本が誇るビートルズのカバー・バンド、ザ・ビートルーズによる「エニシング・ニュー」12曲入り。
表ジャケットにはサージェント・ペッパーの目にも鮮やかな衣装に身を包んだメンバー4人によるショット。中ジャケットにはメンバー達の使用楽器などが詳細に記されていて、オタク心をくすぐる解説も充実、アビーロード風横断歩道フォトなど敬愛するビートルズに対するオマージュ満載。
「アイ・ウィル」は5曲目に収録。マウス・ベース、ギター・ボンゴも披露。原曲に隠された秘話も注目。
ビートルズ風オリジナルも納められています。
以前、国営放送テレビに彼らが出演した番組を見たことがあります(ルー大柴氏が司会進行)
あの時の「アイ・アム・ア・ウォラス」は釘付けになりましたね。解説者の人も「コレって本家もライブ演奏していない難解な曲だよね、びっくり」と述べていました。効果音、サイケデリック臭漂う雰囲気作りもいかしていかしていました。ミツもお気に入りだそう。
1993年発表「レゲエ・ビートルズ ランチ・タイム」12曲入り
「アイ・ウィル」は最後に収録。このメンツが意外なのです。
ドラムはジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」で一躍注目を集めたリチャード・ベイリー、ベースは達人、クマ・ハラダ、ボーカルはカール・ルイスという布陣。
最後はホワイト・アルバムEP風ジャケットの2001年発表「べイクド・アップル ファブフォー・トリビュート」17曲収録。
豪華ポスター歌詞カードも充実、内外問わずビートルズをこよなく愛するミュージシャン達大集結といったところ。
ウィル・リー、河合我聞、沼澤孝、角田美紀、松原秀樹ETC・・・・
「アイ・ウィル」は最後に収録。