10月25日、ロック界伝説のミュージシャンがまた一人、天に召されました。
今年は7月にホワイト・ブルース・ギタリストの巨人ジョニー・ウィンターが他界。
そのショック未だに癒えずにいるのに今回ジャック・ブルースの訃報です。享年71歳・・・・。
STAが26日クラップス・ホールでのライブ準備のために楽屋入りしている最中に知りました。
マサが学生時代に多大なる影響を受けて尊敬していたミュージシャンの一人です。
もちろん彼のことはクリームで知りました。ギブソン・ベース(晩年は自身のシグネィチャー・モデルのワーウィック・フレットレスを使用)をフィンガー・ピッキングでアグレッシブに弾きまくりながら歌いまくるスタイルが圧倒的にかっこよくて憧れたものです。
シカゴもまだシカゴ・トランジット・オーソリティ時代には「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」をレパートリーに加えていました。
天才集団ゆえ、才能と才能のエゴのぶつかり合いで短命に終わったクリーム以降もマイペースでツアー活動、バンド結成、レコーディング、セッションにと多忙の日々を送っていました。
ジョニー・ウィンターをゼップ札幌で見られた時も夢のようでしたが、このジャック・ブルースが札幌のライブハウス、ペニー・レインに来た時も同様に至福の時でしたね。
時は1992年3月16日(月)のこと。
メンバー構成は説明不要の天才ドラマー、サイモン・フィリップス、ギターは当時売り出し中の若者でポイズンにも在籍していたテクニシャン、ブルース・サラセノ。トリオ編成での来日。
今か今かとステージを見つめていた時、ふと視線を感じてチラッと右サイドに目をやると暗闇からじっとこちらを見つめているジャックがいるではないですか!?
思わず感動のあまり硬直状態に陥ってしまいました。
オープニングこそソロからの「ライフ・オン・アース」で幕開けでしたが(イントロのベースラインがしびれます!)セット内容7割はクリームとアドリブの応酬でしたね。
ちょっとズングリ体系でシワシワのお顔でしたが貫禄のプレイ・スタイル、振り絞るようなボーカルはまさにレジェンドの風格に満ち溢れていました。
何故かナックの「マイ・シャローナ」のリフなんかもお遊び程度に披露してくれたりもしちゃいました。
写真はソロ・アルバムの一部で「HOW’S TRICKS」「OUT OF THE STORM」「SOMETHIN ELS」「SONGS FOR A TAILOR」「THINGS WE LIKE」「MONKJACK」「A QUESTION OF TIME」
マウンテンのレスリー・ウエストとコーキー・レイングと結成したトリオ・バンド「ウエスト・ブルース&レイング」の「WHY DONTCHA」
残りの4枚はブートレッグ。
クリス・スペディングとの1971年7月オランダ・ミドルバーグでのライブ。ラストにマウンテンの「想像されたウエスタンのテーマ(7:08)」を演奏しています。
2枚組、ミック・テイラーとの1975年5月16日ストックホルムでのライブ。ラストに「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」を演奏。
もう一つの2枚組はブルース・サラセノと驚愕のドラマー、盟友ジンジャー・ベイカーとのライブ音源。
1989年12月7日ニューヨーク、ボトムラインでの演奏でたっぷりとクリームも聞かせてくれています。
最後は1992年ジャパンツアーから3月21日の音源。残念ながら札幌のものではありませんがダイジェストで7曲をセレクト。
下段に写っているのは私が観にいった時のチケットです。