4月30日、アメリカのソウルシンガー、ベンEキングさんが亡くなりましたね。
享年76歳。
私がこの人の名前をはじめて知ったのは、ジョン・レノンがアルバム「ロックン・ロール」内でカバーしてシングルヒットさせた時です(ほとんど日本の方がそうではないかな)。
50年代にドリフーズで活躍後、60年に脱退。
ソロ活動を始めて61年に発表した「スタンド・バイ・ミー」が大ヒット。
多くのミュージシャン達にもカバーされて彼の代表作になりました。
私もこの曲をコピーしたことがありますが、聴いた瞬間に即演奏できちゃうくらいにシンプルな構成。
オカチャンも心底、敬愛しているようです。
さて、写真は1986年に製作された名作映画「スタンド・バイ・ミー」
巨匠ロブ・ライナーが監督。
原作はなんとあのスティーブン・キングで
彼の自伝的作品。
誰もが自分の少年時代に重ね合わせてノスタルジックな気分に浸れる事請け合い。
田舎町に住む子供たちの冒険物語。でもそこはさすがスティーブンです。
列車にはねられた子供の死体を発見して英雄になろう!とたくらんだ4人の少年達が旅にでかけるのです。
道中、個性の違う少年のドタバタ喧嘩やホロッとさせられるシーン、特にヒルがパンツに中に入って失神する場面で爆笑し、危うく汽車にひかれそうになるシーンもあってあっという間の85分です。
ガキ大将役には故リバー・フェニックス(さすがにいい面構え)、文学少年が大人に成長後の役にリチャード・ドレィファス、不良青年のボスにはキーファー・サザーランドが演じています(子分役にこれまた無名時代のジョン・キューザック)。
キーファー(ドナルド・サザーランドのご子息)はこの頃、まだ売り出し中で、ずっと後にヒットシリーズ「24」で貫禄の主役を演じてスターの座を確立します。
彼、実はテリー・キャス未亡人の夫だった時もあります(その後、離婚。でもテリーの愛娘の結婚式には出席してくれて祝福してくれたそうです)。
さて、映画「スタンド・バイ・ミー」の主題歌には当初カバー曲を予定していたそうですが、結局ベンEキングのオリジナル・バージョンを使用。
ベンは夫婦でこの映画を観にいって自分の曲が劇中に流れてきた時、たいそう大喜びだったそうです。
この曲がラストシーンで最高の効果を発揮しています。心に染み入る名曲、名作。