パソコンの状態が最悪なのをごまかしごまかし操作し続けて数年、ごく一部の熱狂的STAブログファンの皆様のご期待にこたえるべく今回も頑張ってアップしていくよん。
STA恒例企画ライブ・イベント「リブレーション」もめでたく37回目を迎えましたが、場所ははじめての地、「バーン」であります。
札幌中心から地下鉄琴似駅すぐそば、賑やかな街並みに面した立地も最高のライブバー。
最近ここ西区琴似界隈はロックの聖地としてにわかに盛り上がっているそうで、その拠点ともいえるのがこの店。
以前から噂には聞いていたのですが、今年オープン7周年を迎えたそうです。おめでとうございます!
一度は訪れてみたいと思っていたところ、この日のキッカケをつくってくれたのが、なんとSTA企画ライブによく出演してくれていた元「わかば」のさよちゃんだったのです。
今年2月小樽「雪明かりの路」ライブにSTAが例によって出演していたところ、久々にマサとさよちゃんが再会。バーンのマスターは現役ドラマーとしてブルースバンドにゲスト出演していました(もちろんメンバー達はバーンのロゴ入りシャツ着用)。
ライブ後、さよちゃんが仲介役となってマサにマスターを紹介してくれてお互いに名刺交換と相成った次第。
その際に「ずっと思っていたんだけど、是非共STAの企画ライブをバーンでも開催して欲しい」とさよちゃんから熱望されて、それならばご期待に沿わなければ男じゃあないぜ!とばかりに詳細打ち合わせをその場で取り交わし後日正式な日取りを決定。
事の経緯はこんなわけでして、人と人との繋がりと縁って楽しくも素晴らしいものですね。
店名は、もちろんマスターが敬愛する第三期ディープ・パープル永遠の代表作「紫の炎」の原題(もはやロックファン達には説明不要だね)。
ここは喫茶店、ドーナツ店としても日中営業していて、その時にはフード&コーヒー「紫炎」という別の店名に模様替えするそうです(嬉しくなっちゃうほどのこだわり)。
マサとマスターは80年代札幌ヘビーロック時代の空気を吸っていた同世代、共通のロックフィールド話題で華が咲きました。
会場内カウンターやミキシングスペース、観客席サイドには水槽が所狭しと置かれています。中には貴重な熱帯魚がたくさん優雅に泳いでいて皆を癒してくれます。ジッといつまで眺めていても飽きないね。マサはマスターに魚種の説明まで求めちゃいました。ナマズの仲間の魚が特に惹かれちゃったなあ。
さて、今回出演していただく5バンドは全てバーン初体験。
ジャンルはいつものようにバラエティに富んでいて賑やか。
もちろんサヨちゃんも駆けつけてくれてセッティング、カウンター業務、撮影にと大活躍してくれました。
ビル地下1階に構えられた「バーン」に午後5時集結したバンド達は各1曲ほどを的確にサウンドチェック。
分刻みの進行でしたが、なんとかSTA(G&TP抜き)を含めて1つを除く4バンドのリハーサルも無事に終了(ちょっと押し気味でしたが・・・・)。
エレヴェーター前フロア、ステージ後方のスペースと通路など、あらゆる空間を器材置き場として効率よく有効的に利用していますね。
数日前までタイムテーブルが2転3転しちゃいましたが、直前に無事丸く収まって午後6時半ライブスタート!!
いつものようにマサの司会進行付き。
トップバッター「ロックスペース」はこの日最年少、年齢24~5歳の若者男性4人組み。
皆好青年達でリハも真面目に取り組んでいました。
3TSのJAZZBASS(ローズ指板)を所持しているベース君はマサに駆け寄ってきて「音、ちょっと硬すぎでしたか?やっぱり・・・」とアドヴァイスを求めてもきました。もちろん本番は音質ばっちり。
オリジナル4曲を携えて熱演。本当は3曲しか用意していなかったのですが、それでは場が持たないということで急遽もう1曲追加したのだそうです。
結成は1年前、このバンドでは初ライブなのだそうですがそんなこと言われなかったら微塵も感じないほどの堂々たるステージング。
いつも仕事を終えてからの練習だそうで、よほど音楽を純粋に愛していなければここまで取り組めないでしょう。
特筆すべき重要ポイント、このバンドは伊達市からの参入でドラマーのカイチ君はあのUFOイシカワ氏のご子息。
イシカワ氏とは何年も前にSTAが澄川モダンタイムでのタイバンが縁でその後も交流が続きイベント共演、数多くのバンドを紹介してももらいました。
ダウンアップビートもその一つ(シン&ミキはメンバーとして加入)。そして「ロックスペース」も仲間入りしたのです。
前述のとおりメンバー全員上手い。
練りこまれた曲作りにも感心。
1曲目「BADASS」から生きの良いロックンロールを披露。
続く「夜音会」では一転ミディアムテンポの曲調にチェンジしてベースリフから重厚なリズムへ。
テクニカルなドラミングからプログレッシブな世界へと導いてくれます。
「ダンサブル」ではタイトルどおりアップテンポで軽快なギターカッティングを前面にフューチャー。ギター&ベースのエフェクターの使い方も巧みです。
マサに相談を持ちかけていたベーシストの見せ場でもあるチョッパー&サム・ピッキングも見事にはまっていましたね。
早くもラストソング「SILVER LINING」ではボーカル君汗だくなので上着を脱ぎ捨てつつもスタッフの皆さんへ感謝の弁。畳み掛けるようにラストソングを締めくくってくれました。
アンコールがかかったけど持ち曲不足ということで、これは次回に持ち越しですね。
次の日もメンバー達は朝早くから勤務との事で名残惜しいけれども、硬く握手を交わしてイシカワお父さん&お嬢さんと一緒に伊達への帰路へ。
セカンドアクトは「GURPIKE」
ミユキ嬢のお友達5人組みバンドです。
妖艶なる女性VOを前面にフューチャー。
妖怪ヘビーメタルというカテゴリーに区分される「陰陽座」のカバーを見事に再現してくれました。
本家の黒猫同様、ガーパイクのVOも巫女さんの衣装に衣替え。
赤白の良くステージに映えるコントラストにアイドルチックなルックスも伴って絶妙なバランス感覚。
マサが聞いたところではこの衣装「ドンキホーテ」で購入したとのことで、便利な世の中ですね。お金さえあればなんでも格安に手軽入手可能なのですから。昔なら特注か手縫い加工、またはレンタル(この衣装があればの話)か本物の巫女さんに借りるしか手段はなかったのですから。
ツインギターの役割配分も効果覿面です。とにかく曲名が凝りに凝っていてコンセプトが徹底しています。
「鳳翼天翔(ホウヨクテンショウ)」の音作りからしてジャパメタの真髄を徹頭徹尾貫いています。
客の入りも増してきた頃合いを見計らったかのように、ドラマーの合図でメドレー「蛟の巫女(ミズチノミコ)」は超ハイテンポ・プレイ。
赤いリッケンバッカーを手にベーシストがまずは最初にMCを担当。
「睡(ネムリ)」ではギター・アルペジオから怒涛のメガトンパワー炸裂ソングへ。
ツインギターの二人が所持しているのは、アイバニーズのスティーブ・ヴァイモデル白(バスウッドボデイにモンキーグリップの穴空き)、もう一人はエドワーズとバンドイメージにピッタリのセレクト。
「組曲・義経・悪忌判官(クミキョク・ヨシツネ・アッキホウガン)」を経て、巫女さん女性ボーカルがそれまでの佇まいとはうってかわってキュートなMC。
次回ライブの「810」告知、そして恥らいつつもメンバー紹介。
締めはベーシストが「ラストの曲です!」。立て続けに繰り広げられたのは「鬼斬忍法帖(オニキリニンポウチョウ)」「甲賀忍法帖(コウガニンポウチョウ)」
ドラマー、カズ兄の演出力にも脱帽です。
ど真ん中に登場は「FLIPS BANBI」
女性KBを擁する6人編成バンド。
「ロックスペース」に次いでこちらも全曲オリジナルです。これはよほどの自信がなければこなせません。ヤングパワーに対して強烈なるオリジナリティーで魅了。
マサは何年も前からこのバンドとはスタジオで顔見知りなので音は聞いているのですが、ライブを観るのは初めて。
STA企画に賛同していただき、このたびライブ実現の運びとなりました。
ずっと4人組みだったのですが2ヶ月前にKB&Gが加入したのだそうです。そのことによってより妥協なき実験的な幅が広がりました。
意外にもムーディーなピアノ・イントロから「THOUGHTS OF YOU」。
ストロボ照明がドラマチックに彩りを添えてくれます。
ジュンが絶賛のボーカリスト、ケンタロウ君のボーカルは存在感満点。
フロントマンとしてのカリスマ性十分。よく通るボーカルも聞き応えあります。
「ありがとうございます!」とご挨拶を述べたあと「タイヨウノヒカリ」という曲ではリムショットで会場全体に手拍子が沸き起こります。
アトリエZのベーシストは先の読めないベースランニングで目をひきつけてくれますね。
マサの個人的感想ですが、日本のU2を想像しちゃうくらいにメッセージ色も濃厚に発想の起点がユニーク。
ツインギターのハードエッジ溢れるカッティングから「SHOOTER」。
エフェクターのかけ方も場面場面を考慮してのさりげない味付けとしての活用方法に好感が持てます。
水を飲みながらMCをこなすケンタロウ君。普段の物静かな印象とは裏腹なパフォーマンスには驚かされます。
「RAINBOW IS SEEN」でもギターの歪みやハイハットの刻みが心地よい。
全員一丸となってのアクションも強烈。
「MACH ALL THE TIME」と個性的な楽曲が次々に飛び出してきます。長年にわたって練り上げられたアレンジだから一切の無駄も隙もないくらいにパーフェクト。
「明日」では魂の咆哮ともいえる熱唱。転調も導入して更なる高みへと誘ってくれます。
夏には本格的なレコーディングに入りたいとの情報も得ました。今後もライブに楽曲製作にと精力的展開を目指していくとの事ですから彼らの動向から目が離せませんよ。
時間通りの進行であっという間にトリ前となりましたが、客席には意外だったり懐かしかったり、お馴染みだったりの顔があちこちに確認できます。
奇跡のコラボレーション「にゃおドネス」の登場。こちらのバンドもミユキ嬢のお友達集団。
もちろんジャパメタ界の王者ラウドネスのコピーバンドなのですが、当たり前にやらないところが彼らの面白いところ(編成はもちろん4人)。
今年モダンタイムで苫小牧から参入した「OUTです。」も迫力のラウドネスサウンドを轟かせてくれましたが、今回は方向性が対極に位置するバンド。
とにかく最初から最後まで笑いの渦が止まることがなくお腹の皮がよじれそうになっちゃったよ。
あれっれれ・・・・よくよく見たらアイバニーズ・デストロイヤー(変形ギターがなまらイカシテル!!)のギタリストは先月もタイバンを組んだ「ぺヘテロ」の魔界アンコ君ではないか!?持っているギターが違うから一瞬わからなかった。(ぺヘテロのメンバー達も応援に来ています)
フェルナンデスFRBホワイトボディにテーピングデザインしたベーシストも、最近とんとご無沙汰だった元ブラッディーのウル君だあ!(夕張ファイブペニー以来)。
そしてロンゲの金髪に変身、サングラス姿のボーカリストはモダンタイムSTA企画ライブ出演やスタジオでも顔なじみの「爆音戦隊DRIFT QUEEN」のギタリスト、ナオロー君だあ!!
皆、ビックリするくらいにどこかで結びついているんだね。
ドラマーのズンズ君が本番ギリギリに到着して準備完了。ナオローが持参したマイクスタンドにシュアー・ワイヤレスSM58を装着してみたところ、トラブル発生。マサの司会進行用シュアーヘッドセット・ワイヤレスマイクと見事に電波混線。即座に気づいてマサのSW/OFF・・・・事なきを得てライブ開始!!
「イン・ザ・ミラー」から幕開けですが、なかなか演奏がおもったようにまとまらずにストップの連続。もちろんこれらの行為は彼等一流の仕込みネタ。
事前に聞いていたのですが、それでもやっぱり笑っちゃうよ、これは。
彼らいわく「ほとんどがお笑い仕上げで、普通にやるのは3曲くらいであとはメドレー仕立てでボケと突っ込み満載。
「スピード」ではなかなかボーカルに歌わせないバージョン、ずっこけバージョン、やり直しバージョン、開始早々にエンディング・バージョンとてんこ盛り。
あれはその場にいた者でなければ、面白さの半分も伝わらないでしょう。
それでもマサはやっぱりへヴィーサウンドを聞くと今でも血沸き、肉踊るのです。「S・D・I」でもボーカルが「まみむめも~~・・・・」とかでたらめの歌詞を連発してメンバー達に吊るし上げを食う始末。「ラウドネスを馬鹿にしているのか?」「歌詞カード買って来るよ」「また刑務所に戻るか!?」「俺、一度も刑務所になんか入ったことないよ・・・」と延々コントが続きます。ヘビメタ版・玉川カルテットと命名しちゃいましょう(笑)
「ガッタファイト」ではドラマーが楽屋奥の暗幕に隠れちゃうし。
ここまで開き直って徹底的にコミックバンドを演じられると見ている側も爽快な気分にさせられちゃいます。
「クレイジー・ナイト」では決め技のアーミングダウンやタッピング、速弾きも見事にバッチリ見せつけてくれます。
そうなのですよね、まずは基本的にテクニックがないとお笑いなんかやっちゃっても本末転倒。洒落になんかなりませんぜ。
くだけるところはくだけて、決めるところはしっかりと決める、この駆け引きが絶妙。
「ライク・ヘル」に辿り着いても一向に衰える事のないニャオローのボーカル、恐るべし。彼、元々はギタリスト。なのに新原実のハイトーンシャウトを正確に歌いこなしているのです。
この日は本人も言っていたけれど、すこぶる喉の調子が良かったそうです。
「ソー・ロンリー」の後にはメンバー紹介。
ここで「半年間の活動休止宣言」が飛び出した。
なんでもドラマーのずんず君が10月にミュージカルの仕事で多忙を極めるためだとの事、残念・・・。
ラストはもちろん「ラウドネス」で文句なしの爆音炸裂大会。
トリのSTA、時間がやって参りました。今回は桃太郎ライブ以来となるファニーがトランッペッターとして復活合流の9人編成。もちろんこの日の最高人数バンド。まあ、いずれにしても毎度毎度のライブハウス泣かせの大所帯セッティング&コントロール泣かせのバンドであることには変わりありませんと、声を大にして豪語しちゃいます。
***SET LIST***
1、SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION
2、BEGINNINGS・・・CHICAGO
3、~SPINNING WHEEL・・・BLOOD SWEAT&TEARS
4、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
7、INTRODUCTION・・・CHICAGO
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO PER
KEN・・・DR CHO PER
SHIN・・・KB VO CHO
NOBU・・・G
FUNNY・・・TP
KATSU・・・TB
MIYUKI・・・BS
MIKI・・・VO CHO PER RECORDER
JUN・・・AS VO
「リブレーション」も皆の協力のもと、たいした問題も勃発せず、観客の皆さんも遅くまで残ってくれて最終バンドの時間に辿り着きました。あとは極上のブラスロックを吹きまくって終盤まで持っていこう!と息巻きほぼスタンバイを終えようとしていたところ、「あれ?なんかステージの人数が少なくないかい?女性2人の姿がない・・・・大変だああ!!」
メンバー二人の失踪は即座に解決、舞台脇でリラックス会話していました、男性陣が焦りまくっていたのに・・・・。
今回のSTAも定番となっている4人のリード・ボーカル、4管のホーンセクションという布陣。
ステージ上ドラムセット後方にSTAフラッグを「BURN」フラッグと並べて掲げたケンが威勢よくドラムのビート叩き出し(ケンはフラッグ外し忘れてそのまま帰宅・・・・)。
「サム・ライク・イット・ホット」も今年の2月初披露時に比べたら格段とSTA流グルーブがうねるようになってきました。
マサとジュン、ミユキらがアイコンタクトで不敵な笑みを交し合うほど、余裕も出てきました。
たとえ毎回イントロでアクシデントが起ころうとも、今は全然動じないほどふてぶてしくなってきたしね。
ジュンとマサが1本のマイクに向かって駆け寄り歌いこんだ時も、マサはマイクケーブルに足が絡んだ状態で跳ね回ったもんだからジュンが引っ張られてヒヤッとしたものです。笑ってプレイし続けましたが。
そしてシンが新たな効果音を導入。
ドラムスに連動するかのようなエレドラ炸裂強烈音をシンセで奏でてくれて、歌唱中のジュンはビックリ。
これが物凄い臨場感を発揮していました。
策士シンはアイディアの宝庫です。
フロントにせり出したノブによるギター・ソロ(スタインバーガーが威力発揮)。バッキングのリズムに合わせてホーンセクション全員が手拍子。
ミユキはカウンター前のカズ兄とお互いに指差しニコヤカ合図。
エンディングのアカペラが途切れたところでは、しばらくの静寂。これには皆さん、「曲が果たして終わったのだろうか?」といつも反応に困るんだろうね。
マサが頃合いを見計らったかのように「YEAH!」と一言発するとドッと歓声が。
「改めまして、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。皆さん、楽しんでますかあ!こんばんは~!!!」「WAAAA!!」
とここで何を思ったのか、ミユキがおもむろにステージ前方に無造作に置かれていたナオロー愛用のマイクスタンドを両手で頭上高く掲げて「拾った~!!!」
はい、ここからはミユキの独壇場です。
会場一杯のお仲間達からの声援とミユキのやりとりが延々と続くのです。最近のステージではこれも良く見る光景なのでメンバー達も馴れっこになってきました。「愛してるよ~」「真面目にやれ~」「AKB48歌え~」
時間も時間だし、いつまでも終わりそうにないのでマサが「はい、はい。もういいかな?気が済んだかな??」となだめつつ「あれ?どこまで話したのか忘れちゃった。まあ、そんなわけで、この勢いのまま最後まで突っ走っていきたいと思いますのでよろしく~!!!」
いつも感心するのは別に事細かく打ち合わせしたことなんかないのに、ノブは絶妙のタイミングでギターイントロに繋げてくれるのです。
マサのMCの最後からノブのギターコードの微妙な間合いと駆け引きが遅くもなく早くもなくピッタリとフィットしているのだから快感です。そうなると面白いもので次に加わってくるドラム、ベースのノリも触発されて俄然変わってくるわけです。
ジュンとはまた違った意味で味わい深い声を聞かせてくれるシン入魂のリードボーカル「ビギニングス」。
このシカゴ初期の傑作は日本では地味な存在ですが、本国アメリカでは今でも人気曲の一つとして名高いのです。
STAが前回ライブで取り上げたのは一昨年12月の岩見沢サムシングですから、そうとう経過しているわけだし、メンバーの多くは初演奏。にもかかわらずけっこうすんなりとまとまった曲です。心に染み入る名曲。シンのボーカルも哀愁が漂っていますな。
ところがそのポップでキャッチーなメロディラインから徐々に熱を帯びてきて後半戦はカツのトロンボーンとファニーのトランペット攻防戦が火花を散らせておっぱじまるのです。
お互いに一歩も譲らない構えでソロの応酬。
ジャジーなカツに対抗してファニーはハイノートヒット連発。
エンディングではケンが最近よく叩いているフィルがノブらに好評のようで、それを実戦で初トライ。見事にはまっていました。
前回ライブでメドレー部分をブラス隊全員が空振りしたという反省を踏まえて、ここは慎重を期してマサが一呼吸置いて曲名を述べてからケンの4カウント「スピニング・ホィール(シンVO)」。
オリジナルのBS&Tではブレイク部分の楽器音はトロンボーンのみですが、STAでは編成を有効活用してより重厚、重低音を求めるべくバリトンサックスも追随します。
リズムチェンジ後のトランペットソロでは切り込み隊長ヨロシク巨体ファニー渾身のヒステリック・ハイトーン連発。なかなかにアヴァンギャルド。
エンディングではミキがリコーダーにて可愛らしく独奏。他のメンバー達もそこにマラカス、口笛、手でスネア叩き、アドリブトークと自由に重なってきます。
マサが「この曲は45年くらい前の曲だよ」と解説すると、会場内から「じゃあ、俺はまだ生まれてないやあ」とポツリ。でも顔見たらどう見ても嘘つきだあ。
「ビークル」では再びジュンがリード・ボーカルを担当。彼はいつも以上に汗だく、汗まみれの熱演。ビッショリだ。
ノブもより前に出てきてギターソロをガンガンはじき出す。
マサによるメンバー紹介では、ミユキがマウスピース・ソロ(!?)、ノブの時にも前回同様にハヤシ君の「ノブさん、何か弾いて!」リクエストに答えてエフェクターを駆使したギターコードストロークソロ。
彼は最近入手した白のスタインバーガーをたいそう重宝しているようで(楽器館コーナー参照)さっそく初ライブ使用していることもマサはアピールしました。ギター小僧達の目の色が変わったのを見逃しはしなかったぜい。
そして最後に「九州は福岡出身の歌姫ミキが最近ドコモのCMでひんぱんに流れている曲を歌います。邦題は黒い炎。原題はゲット・イット・オン!!」
ミキはジュンのポジションと入れ替わってマイクを手に観客を挑発、誘惑しながらの縦横無尽ボーカル。
この勢いを維持しつつ「ラストです!最高の長い夜をありがとう!!25OR6TO4!!」
やっとここでマサのリードボーカルです。
シュアーヘッドセットワイヤレスマイクも購入活用後、早1年が経過して見事に一体化してしまいました。
フロント中央に跪いたり、ドラムの後ろを回ったり、ファニー&カツの間に割りいったり、ミユキと向き合ってリズムをとったり、ベースネックを天井高く突き立てたり、バスドラムに片足乗せてみたり、ジャンプ、右手回転、シンバル・キック、ヘッドバンキングといつものフルコース。もちろんノブともガップリと組み合って盛り立て役。その2人に向けてブラス隊もリフを集中攻撃。
おかげさまで良い汗がかけました。
とりあえずタイバン、オーナー、スタッフ、お客様に対してこの日のイベント参加お礼をマサが拍手を持って述べていると、どこからともなく「もう1曲やって~~~」の声が。
すかさず、ノブがもうアンコール用に用意していた曲のイントロを刻みだしている。
イキな運びに鳥肌も立ちますわい。
マサの号令一発、「1・2・3~~!!!」
シカゴのデビューアルバム1曲目でもある「イントロダクション」はこれから俺達のライブがはじまるよ!というご挨拶ソング。それを最近のSTAは最後の最後によく演奏するというひねくれ具合。
でもどのポジションでやろうがやっぱりしびれるのです、この曲にはメンバー全員が(MASA/VO。KATSU~TB・SOLO&FUNNY~TP・SOLO&NOBU~G・SOLO)。
これを目前でかまされたら誰だってひれ伏してしまうことでしょう。いまだに勉強しながら精進の日々を送っている曲ではありますがずっとやり続けていきたい至宝です。
「サンキュウ!また会いましょう!!バイバイ、STAでした!!」
これにてひとまずライブイベントは終了。
一人一人が丁寧に挨拶、握手にとSTAのもとに訪れてきてくれます。
この後、ライブ会場は打ち上げスペースにと早変わりです。
SPECIAL THANKS TO・・・SAYO- CHAN&MR,ONODERA&STUFF&PEHETERO&HITOMI&MR,HAYASHI&MR,HAYAKAWA&ISHIKAWA FAMILY&COCA-COLA&MELON WATER&KYOHOH WATER&BAKUON SENTAI DRIFT QUEEN!!!