THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

悪魔くん

2015-12-05 03:57:59 | free form space

水木先生を偲んで・・・2

ゲゲゲの鬼太郎と双璧をなす人気作品といえば「悪魔くん」

こちらもテレビ放映化されていたのでご存知の方も多いことでしょう。

悪魔くんといっても本名は山田真吾という少年でして、巧みに楽器を吹き鳴らしたりもします。

この子はちょっと垢抜けた感じで親友の情報屋、貧太くんと比べたら可愛らしいキューピー風なイケメン君。

ところが彼は1万年に一人と言われる天才少年でして、3000年前のユダヤ古書を独学で解読。悪魔を呼び出す術の研究をしていて、それらの力を使って世界平和という夢を叶えようとしています。

その少年を捜し求めてアドヴァイスを与えるべく気力で350年間も生き続けている(!?)ファウスト博士はその昔、悪魔を呼び出したという伝説の老人。

一方、悪魔君はほぼ準備も整い裏のお寺の中の地下にある隠れ家で研究に余念がないのですが、もう一歩のところで頓挫してしまいます。

ところが学校のゴミ焼き場で悪魔君とファウスト博士が遂に感動の対面を果たします。「おお偉大なる博士!」「おおいなる天才よ!」ひしと抱き合う2人。

カランコロンと授業開始の鐘の音もそっちのけで貧太君を巻き込み3人はその場を抜け出します。

貧太「悪魔君、授業がはじまったぞ」、ファウスト博士「しーっ、この大天才にはおおいなる使命があるのじゃ。天地がすぎゆかぬうちにわが秘法を伝授しよう。貧太くん、きみもくるのだ(子供達に学校サボらせてとんでもないじいさんだね・・・笑)」

例の秘密の地下にもぐって博士の協力を得て再度実験に取り掛かります。

魔法陣に描かれた数字を確認後、呪文を唱える

「エロイムエッサイム! われはもとめうったえたり!」

両手を広げ何度もこの呪文を繰り返していると大きな地鳴りが炸裂!

力尽きてばったりと倒れこむファウスト博士。「わしはもうこれまでじゃ。」博士は恐ろしくずる賢い悪魔との契約方法、そして偉大なるソロモンの笛を手渡して「現世はゆめとなりゆめは現世となる!わっはっははは・・・ひくっ・・・・」ここで息絶えてしまいます。

悪魔君「なんという風変わりな死に方であろう」(真顔で)

さっそく魔法陣に目をやるとそこには山高帽に黒いタキシードをきめこんだ悪魔、メフィストが不敵な笑みを浮かべながらパイプをふかして腰掛けているではないか。

悪魔君が「あなたが悪魔さんですか?」と尋ねると「ふふふ、ませてるね。いくつ?」「あの~契約をしようと思います」「いくら持ってんの?」「それが・・・じゃあしかたないからこの笛を吹かせてもらおうかな・・・」「ひゃあっ。これはたまらん。やめてくれ!!」途端に頭の先から煙を出してのたうちまわるメフィスト。

実は悪魔が逆らったりした場合には、この笛を吹くと忠実でおとなしい部下になっちゃうのです。そのくらい活躍する大事な楽器。そのくらいメフィストにとってはこれ、最大の弱点。

さあ、ここから悪魔君とメフィスト、そして親友の情報屋と貧太くんらが協力して、人類を脅かす悪魔達との戦いがはじまるというわけです。

ちなみにこのソロモンの笛は第1話では縦笛だったのに、その後はオカリナ・デザインにいつのまにか変わっています(そのことに対する説明はなし。白黒テレビ放映の実写版でもこのタイプの笛でした)

そしてこのメフィストはチョコレートや甘い物が大好物。おまけにカワイ子ちゃんにも弱いというのだから憎めないですね。ルックスはコワモテですが中々にお洒落な紳士。

第2話からは両親を悪い化け物に殺された(正体は月人と判明)百目坊やが登場。この子が一生懸命に勉強して頭が良くなって偉くなり両親を殺した相手に復讐するんだ!といって野球帽を被りランドセルを背負って登校してきます。

教室の机にしがみついて離れないので生徒達に殴られたり、ホウキでどつかれて、たんこぶだらけになって泣いちゃいます(よってたかってやりすぎだろ!可哀想に)

「しかたないから」と先生の許可を得た百目君だけど、教科書は逆さまだし、終いにはいびきをかいておねんね。

急転、百目の両親が殺された上に今度は情報屋が化け物に誘拐されたからさあ大変。

ドタバタを繰り返しながらもなんとか退治し終えて全員帰宅。

メフィストを悪魔君宅2階に住まわせようとしたところ、お母さんに「だめよ。こんな人相の悪い人は!(ストレート!!)」

「でもね、この人、家庭教師してくれるよ」「ほんと?どこの大学?」「はあ悪魔大学とかいいます・・・」

ついでに百目もおいてと悪魔くんは両親に懇願

「馬鹿!いくらおまえの友達でもこんなばけものはうちにはおけないよ。良いばけものなんかいない。おばけは昔から悪い事ばかりするんだから」と父親も面と向かって言うからキツイ!!

優しい悪魔くんが百目に猫飯を与えようとすると「だめですよ。ばけものは動物よりも下等です。三毛の残りをやりなさい」三毛「ニャー」

百目「わかっちゃいねえなあ」

父親「どこかに捨ててきなさい」(あららら・・・・)

百目「真吾くん、どうせ俺は孤独さ。どこかへいくよ。あばよ・・・」

それを見ていた悪魔君(真吾)の幼い妹が号泣。

両親「仕方ないから犬小屋にでもおいてやろう」「そうねえ」

百目「ちぇっ、つまんないなあ・・・」

 

こんな感じで1話完結のお話は進みます。

私が最も恐かったのはデパートのマネキンおばけ

あの笑い声と表情は強烈で相当にやられました。

もう一つの恐怖体験。小学生の時に夕方、私は床屋さんに行きました。なんとその時に目の前のテレビで放映していたのが「悪魔くん」の「化け烏の巻」

大きな烏が悪魔君たちのお尻を突きながら襲ってくるのです。

窓の外を見るとドンドンと暗くなってくる・・・。

髪を切り終えた私はお金を払って帰宅しようと外に出たのですが、田舎町の自宅は裏が山でしかも神社まである。

当時は街頭も乏しくってほとんど闇の世界。

恐くて恐くてさっきテレビで観たばかりの化け烏が襲ってくるかとビクビク。実際に木々から大量の烏達の鳴き声が響いてきました。

臆病な私は全速力で自転車をすっ飛ばして(しかも砂利道)帰りましたが、あの恐怖は今も鮮明に焼きついています。

水木先生の創作するストーリーはやばいですよ~~~。

 

コメント
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