THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

矢沢永吉 RUN&RUN/ROCK

2015-12-28 09:38:18 | free form space

ジャパニーズ・ロックを長年にわたってずっと最前線で牽引し続けている矢沢の永ちゃん。

私は彼がキャロルでデビューした時からずっとその活躍する様を追ってきた一人です。

でも私の周囲の仲間達がキャロルのコピー・バンドをやっていたから、あえてダウンタウン・ブギウギ・バンドのコピーバンドで学校祭演奏していましたがね(笑)

でも、もちろん矢沢のロックンロール洗礼は浴び続けていました。

問題となった国営放送のキャロル・ドキュメンタリー、伝説となった日比谷野音での解散コンサート、ソロ活動、ロックミュージシャンとしては初の長者番付1位、「時間よ止まれ」の大ヒット、若者達のバイブルとなったベストセラー自伝著書「成り上がり」ETC・・・・・

とにかくデビューしてからの疾走振りが凄まじい。それでいて常に第一線。

こんなに熱い男、日本の音楽界の何処を探しても永ちゃん以外には見当たりません。

数多くのファンはもちろんのこと、業界人の中にも(政界、スポーツ界にも)永ちゃんをリスペクトしている人達の多いことはつとに有名。

S・T・A界隈にも永ちゃん大好き人間がいっぱいいますよ。

ケンはよくコンサートに足を運んでいたし、カツはトロンボーン・スコア用収納クリアファイルは「黒のE.YAZAWA」、もちろんボーカリストのマッチャンは言うに及ばず。

私個人的なことですが、永ちゃんのスタジオ・アルバム「ライジングサン」レコーディングスタジオや、同年の日本武道館ステージなどに裏方として楽器器材の搬入をした時には震えがくるほどに感動がこみ上げてきました。

名実共にスーパースターの称号を獲得した永ちゃんを私が生で初めて見たのは「キス・ミー・プリーズ」発表年の「ワンナイトショー・ツアー」群馬県民会館。アルバム同様にオープニングは「バイバイ・サンキューガール」

ほとばしる衝撃的パフォーマンスはあっという間に駆け抜けていきました。

この日の観客がどうしようもないマナーの悪さで残念ながらアンコールは無しということになっちゃったけど・・・。

その後も永ちゃんのコンサートはよく観にいきましたが(THE ROCK TOURの年は群馬、埼玉、札幌と観ました)それも「東京ナイト・ツアー」が最後でしたね。その後はチケット入手が難しくなるほどの争奪戦でしたし。

さて、永ちゃんの劇場公開映画は2本あります。

まずは私がナマの永ちゃんをはじめて観た年のリハーサル、ツアー、レコーディング、海外ロケ、プライベート・シーンにインタビューを絡めた1980年公開ドキュメンタリー「RUN&RUN」(LD&パンフレット)

もちろん私は公開時、群馬の映画館で鑑賞(同時上映作品は何故か「ローラー・ブギ」。あのオカルト映画の先駆け「エクソシスト」の女優だった少女リンダ・ブレアが主演。写真はその時の割引券)、帰省時にも札幌でやはり永ちゃんファンの友人と共に鑑賞しました。

内容はというと、とにかく永ちゃんの存在感、オーラがスクリーンで燃え上がり凄い迫力。それはどのシーンでも圧倒されっぱなしです。何をやっても決まっているし、言う事一言一言が説得力満点で自信に満ち溢れているのですね(本人いわく「俺は臆病だから常に動いていないと、前進していないと不安で仕方ない。もし壁にぶつかったら大丈夫だ、自分は天才だ!と何度も己に言い聞かせるのさ」とあるインタビューで語っていました。

音楽業界に何のコネも無い広島の若者がたったひとりで夜汽車に乗って目指したスターへの道。並々ならぬ苦労の末に掴み取った成功は半端ではないほどの苦難の連続だったと聞きます。

だからこそ嘘偽りの無い本物の男の声がこれでもかというほどにこちらサイドに矢継ぎ早に突き刺さってきます。こんなミュージシャン当然狭い島国・日本ではおさまりきらなく映画後半のナゴヤ球場コンサート後、世界に進出してゆきます。全てにおいて先駆者。

そして時は流れて2009年、永ちゃん劇場映画第2弾が公開されます。

タイトルはシンプル&ストレートに「ROCK」

監督は「RUN&RUN」の製作で永ちゃんからの信頼を得た増田久雄氏。

よって現在の永ちゃんをカメラで丁寧に追いながらも劇中70年代当時からの貴重なシーンも織り交ぜ進行してゆきます。

タッチ感は永ちゃん30年のドキュメンタリー物だけあって、そのキャリアに裏打ちされた映像はより奥行きと感動が数倍にも増しています。

孤独なトレーニング、妥協なきメンバーらとの火花散るセッション、楽屋裏で垣間見ることのできるリラックスした表情など全てが見所と言っても過言ではないでしょう。

ドゥービー・ブラザースのメンバーと行ったレコーディングとツアー、日本武道館100回記念のコンサートでは1回目の衣装(最初はコートを羽織って登場。白のパンツとサスペンダーに黒のシャツ姿)

オープニングも同じ「カモンベイビー」でスタート(キャロルのラストアルバム「ファースト」に収録されている永ちゃん作詞&作曲の名曲)した時の鳥肌物の演出力。

本番寸前までも舞台装置に逐一注文やチェックを怠らないプロ意識、「アイラブユーOK」では感極まって思わず涙する永ちゃんとその姿にファンたちも号泣する場面、若かりし頃にはギラギラととがりまくっていたのが、年齢を重ねたことによってフッと肩の力も抜けて余裕と貫禄も増した風格あるパフォーマンス。素晴らしい贅を尽くした超豪華なステージセット。

日本のロックの歴史はこの男で始まった。

矢沢永吉の生きざまにシビれろ!

「60歳になってもロックンロールやれる。ケツ振れる。これを感謝と言わずに何が感謝だ。」

 

 

 

 

 

 

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